私の会社は、元請け会社工場の一部を間借りしている。
一昨日は、元請け会社のボーナス日だったようで、元請け会社の社員たちは、みなニコニコしながら、いつも以上に仕事に精をだしていた。
我々の会社のボーナスは、通常、8月のお盆休み前日だ。
定期給の労働者にとって、定期給とは別に支払われる、ボーナスは労働意欲をあげる効果がある。
しかし、別な見方をすれば、ボーナスは労働者を会社に縛り付けておく(依存させる)麻薬的な効果もあるようだ。
ボーナスの金額が多ければ多いほど、麻薬のように、会社を辞められなくなる。
普通に働いていれば、50代にもなるとボーナスの金額はかなり高額になっていることだろう。高額のボーナスが約束されている会社を辞めるのは、かなり難しいのではないかと思われる。
50代という、人生の中で最も尊い時間を捨ててまで、会社のために働き続ける価値が、そのボーナスの金額にあるのだろうか?
60代からの第2の人生の土台を作る50代は、人生の中で、とても貴重な時間帯だ。第1の人生(社会人)の土台を作った20代と同等の価値があると言っても過言ではない。
幸い(?)にも、私のボーナスはそれほど多くない。
この金額で私の貴重な50代を買い取るには、話にならないほど少ない。だからと言って、ボーナスをもっと出せと言っているのではない。
会社を辞めても最低10年は生活できるだけの資産を、第1の人生ですでに作ってきた私は、たとえボーナスがもらえても、会社に依存する度合いは少ない。
ボーナスという名の麻薬に依存する度合いが少なく、いつでも断つことができ、第2の人生構築のために時間を割けられるという意味だ。