6/29(土)
No.32「上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え」著:喜多川 泰
心に残った言葉3つ
幸せの基準を自分自身で決めているか
誰よりも多く成功した人は、誰よりも多く挑戦した人でしかなく、誰よりもたくさんの失敗を経験した人
人生における唯一の失敗は、失敗を恐れて何もやらずに人生を終えること
思ったこと・感じたこと
新しい大学生活のため田舎から上京する主人公、新幹線の中で父親から手渡された日記帳を読む。
そこにはある青年の人生が書かれてあった。
大学を卒業し、サラリーマンとして順調に出世するものの、その人生の中で波乱万丈なことなど何も起きず、年収は増えるものの、残る住宅ローン、子供の教育費、衰える体力、リストラに怯え不安な毎日で物語は終わる。
とても幸せとは思えないエンディングだが、それが普通の人の人生だと父は言う。
では、どうすれば青年は幸せな人生をおくることができたのか?
この本もたくさんの気づきを与えてくれる。特に男子高校生・大学生には、必読の本だと思う。
「幸せの基準を自分自身で決めているか」
私は成功のレールに上手に乗れず、ドロップアウトした人間だ。
しかし、52歳で働くのを辞め、現在セミリタイヤ生活を謳歌している。
住宅ローン・車のローンなし、2人の娘たち自立した(長男の学費はジュニアNISAで運用中)、老後の資産は増幅中、お金に関してはまったく心配していない。
寒い冬は暖かい南の国に中期滞在している。昨年はタイに、今年はフィリピンにいた。
他人はどう思うか分からないが、私は今の生活にとても満足している。
私は、いつの頃からか他人と比較することを辞めた。昔こんな記事を書いた。
他人が持っているからという理由で、必要のないものを買っていたら、今の生活を手にすることはできなかっただろう。
「人生における唯一の失敗は、失敗を恐れて何もせずに人生を終えること」
「受験の勝者」が「人生の勝者」になれるとは限らない、むしろ受験に勝利したからこそ人生で大切なものを見失ってしまうこともあると筆者言う。
いい大学に合格した人たちは、大きな失敗をしなかった人たち、すなわち「失敗を敵」とみなす環境で育った人たちの集まりだ。
そういう人たちは、会社に就職しても失敗を恐れる傾向にある。
結果、父親の手渡した日記帳の中の青年とたいして変わらい人生を歩むということとなる。
成功を手に入れるためには「失敗を恐れず挑戦する精神力」が必ず必要になる。
失敗を含む挑戦によって手に入れたすべてのものが財産となり、それがあなたを成功の人生に導いてくれるのだ。