50歳になり、だんだんとできないコトが増えてきた。老眼鏡をかけないと本もスマホも読めない。
記憶力が悪くなり、身近の人の名前が、突然、思い出せなくなってきた。私は周りの50代の人に比べて老化が著しいのだろうか?
こんなことでは、今から新しいことをはじめるのは無理なのではないか?
そんな不安な気持ちに陥ることが最近多くなってきた。
昔、このブログで書いた記事を読み返していたら、面白い「詩」が目にとまった。
青 春
サミエル・ウルマン作
岡田 義夫 訳
青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心,こう言う様相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。曰く「驚異えの愛慕心」空にひらめく星晨、その輝きにも似たる事物や思想の対する欽迎、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、偉力と霊感を受ける限り人の若さは失われない。これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。
素晴らしい「詩」だ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
まったくその通りだ。
髪が白くなり、視力が落ち、記憶力が落ちたことが、私の心を委縮させたのではない。将来に対する不安こそが心を委縮させていたのだ。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、偉力と霊感を受ける限り人の若さは失われない。
これからはもっと心が震えるようなモノ(自然、人、映画や本、YOUTUBE、など)に接するようにしよう。