<この記事は私の妄想です。書いてある内容は事実でないので気を付けてご覧ください。>
お昼にアレキパに着いた。
本当は、マチュピチュ観光の拠点であるクスコや地上絵で有名なナスカにも行こうと思ったが、目的地がウユニ湖なので、今回はパスした。
下の赤い丸がクスコ、ナスカの位置だ。
目次
アレキパ(Arequipa)
アレキパは、ペルー共和国南部にある同国第2の都市だ。
人口は約90万人。アレキパ県の県都である。 アレキパの名前の由来は皇帝がケチュア語で人々に”Ari qhipay”(ここに住みなさい)と言ったことからきている。アレキパのセントロにある建物は近郊で採れる白い火山岩から造られているため”Ciudad Blanca”(白い町)と呼ばれている。- Wikipedia -
アレキパの標高は2335メートルと富士山5合目と同じくらいの高さだ。高地に慣れるため、しばらく世界遺産に登録された、この美しい町を散策して過ごすことにする。
アレキパでの嫌な思い出
世界遺産に登録されたこの都市には、32年前にも訪れていた。
しかし、その時は一泊もせず、ただチリへの通過点として寄っただけだった。
クスコから飛行機でアレキパに着き、チリ国境に向かう夜行バスを予約し、昼の時間をどのように過ごすか思案していた。(大きい荷物はバス会社に預かってもらった)
当時でも観光名所だったアレキパ大聖堂に行こうと思ったが、その前にお腹が空いていたので、メルカド(市場)で何か食べようと行ったのだが、それが間違いだった。
財布を盗まれる
市場に入ろうとすると数人の人が背後から押してきた、そして前からも数人やって来て、サンドイッチ状態になってしまった。
「なんだ、なんだ」と一瞬パニックになってしまった。
彼らをすり抜けて一息ついていると、ズボンの前ポケットに入れておいた財布がないことに気が付いた。
「しまった!やられた」
財布には、現金(20米ドル)と現地通貨(5ドルくらい)、クレジットカード、日本の自動車運転免許証、そして夜のバスチケットが入っていた。
ちょっと立ち寄った市場で、えらいことになってしまった。
幸い、リュックサックに入れておいたパスポートとトラベラーズチェックは盗まれずに済んだので、旅に支障はない。
しかし、いろいろやることができてしまった。
クレジットカードの失効手続き。
予約した今晩出るバスのチケットの再発行手続き。
警察に行き盗難届を出す。
とりあえず、まず初めにやらなければならないのが、クレジットカードの不正使用を防ぐため、失効手続きをすることだ。
国際電話で日本のVISAに盗まれたことを告げ、失効してほしい旨を告げた。
次に警察に行き、盗難届を出しに行った。
警察署に入り、中で働く人に財布を盗まれたことを伝えると、しばらく待たされ、部屋に通された。
係の人に、いつ、どこで、何を盗まれたのか、つたないスペイン語で説明した。
すると係の人が何か話だした。あまり聞き取れなかったが、こんなことを言っていたと思われる。
「盗まれた現金は返せないが・・・・、財布ならある。これだろ」
と私の目の前に、ポンと、見覚えのあるモノが放り出された。
財布が戻ってくる
それは先ほど盗まれた私の財布だった。まるで、手品を見ているようだった。
「え!なぜ?」
まったく予想だにしないモノが、目の前に現れたのだ。私の顔写真のついた運転免許証があるので間違いなく私のものだ。
確かに現金はなくなっていたが、夜のバスチケット、クレジットカードはそのまま入っていた。
なぜ・・・。その時は興奮していて考えが及ばなかったが、たぶん裏で警察と泥棒が繋がっているのだろう。
警察署を出て、手持ちの現金を作りに銀行に行った。
結局クレジットカードを失効してしまったので、持ち合わせのトラベラーズチェックの金額内で旅をしなければならくなった。さらにアレキパ大聖堂にも行けなかった。
メルカド(市場)には近寄らない
今回の旅では、絶対にメルカド(市場)に近寄るのはやめよう。
そして32年前にはできなかった、この世界遺産の都市アレキパを、時間をかけて観光しよう。