リタイヤ係のブログを観ていると時々、”FIRE”という単語に出会う。
そのまま読めば「火」だが、”Financial Independence(経済的独立)”と”Retire Early(早期退職)”の頭文字でFIREというのだそうだ。
預貯金、金利や株の配当収入、ネット仕事での収入などで経済的に独立し、早期にリタイアする。そして好きなことだけをして生きる。若い人の間で、にわかに支持を得ている新しい生き方のようだ。
新しい生き方とは言え、この種の考え方は私の若い時にもあった。
実は30年近く前、21歳の時私も”FIRE”をしようとしていた。
中南米旅行の途中、中米で出会った日本人ツーリストにそのような人が何人かいた。
彼らは日本でお金を貯め、金利のいい中米の銀行にお金を預け、利子で生活をしていた。物価の安い中米であれば、利子で生活は可能だった。
今彼らがどうなっているのか知らないが、その当時は利子だけで生活することができたのだ。
私も働くのが好きではないので、若い時に懸命にお金を貯めた。
1千万円貯めて中米の金利のいい銀行にお金を預け、現地で愛人をつくり、働かないで生活することが当時の私の夢であった。夢実現のために、スペイン語も懸命に勉強した。
幸か不幸か、その計画は途中で頓挫してしまい、日本人と結婚し、海外に出ることなく日本の会社で働いている。若い時に懸命に勉強したスペイン語、英語、韓国語は仕事で使う機会はまったくない。
50歳になり再び”FIRE”に挑もうとしている。
ローン無しのマイホームあり、老後のための資金ありと、資金面ではやろうと思えばいつでもできるのだが、大きな問題が1つある。
次女と長男の教育費の目処がまだ立っていないことだ。
次女は高校3年生、どのような進路に進むのかまだ決まっていない。
長男は小学校4年生、これからどれくらいお金がかかるか?
2人の進路がある程度決まり、お金の目処が立てば、すぐに会社を辞めて、海外に飛び出そうと思っている。