放浪トレーダー

ノマドと言う言葉をインターネットでよく目にするようになった。ノマドとは本来「遊牧民」と訳され北アフリカの砂漠や中央アジアの草原で羊や牛を追って生活している人たちのことだそうだ。

しかしインターネットで取り上げられているノマドとは「遊牧民」の意味ではなく、狭苦しいオフィスを出て、様々な場所を移動しながら働いている人たちのことのようだ。

私の夢は株のトレードをしながら世界旅行をすることだ。日本を抜け出して世界の様々な場所を巡りながら、インターネットを通じて株トレードで生活費を稼ぐというものだ。まさにノマドと言えるだろう。

今の時代ほとんどの国からインターネットを通じて日本のオンライン証券にアクセスすることができる、そして売買手数料値下げのおかげで、昔では考えられないほど格安で売買の注文を出すことが可能になった。

このような売買を半世紀前にすでにしていた人がいた。「私は株で200万ドル儲けた」(パンローリング;ニコラス・ダーバス著)の著者ニコラス・ダーバスだ。

彼はプロのダンサーとして世界中でダンス公演を持ちながら、電報を通じて株の売買をしていた。彼はそんな状況にも関わらず、当時のお金で50万ドル(現在の5億円に相当)もの大金を稼いだのだ。まさにノマド的トレーダーの先駆けだ。

通信システムが発達していなかった1950年代当時、電報のみでの売買は金銭的にも情報量的にも、大変だったようだ。しかし意外にも入手できる情報が少なかったことで、情報に惑わされことなく、利益を上げることができたとのことだった。

今の時代はインターネットを通じて簡単に世界中の情報を集めることができる。外国に居ながら日本のニュースを知ることができるのは、ある意味で利益を上げるには良くない環境なのかもしれない。

インターネットの普及と株式売買手数料の値下げによって、今まで困難だと思われていたことが、容易になった。後は利益をあげられる腕だけだ。

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