勝者の証


「デイトレード」(日経BP;オリバー・ペレス、グレッグ・カプラ著)を読み返した。

この本のタイトルはデイトレードであるが、上手になりたい、腕を上げたいと願うすべてのトレーダーが読むべき本であると思っている。

この本の中で私が特に大切だと思ったところは、P130~P131に書かれている「少額の損失こそ熟練したトレーダーの証し」というところだ。

私たちはどんなに努力しても株価の先を当てることはできないし、どんなに努力しても損失をなくすことはできない。

多くの人が相場の勉強すれば未来の株価が分かり、損失はなくなると錯覚し、懸命に努力しているが、それは不可能だ。この世に聖杯はないのだ。

私たちトレーダーが努力しなければならないことは、未来の株価を当て、損失をなくすことではなく、損失額のコントロールをすることなのだ。損失額を少額にとどめるということだ。

勝者の証とは如何に勝つかではなく、如何に上手く負けるかということである。負けをコントロールすることができるようになれば、勝ちを求める必要もなくなる。勝利はひとりでについてくるのである。

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