秘密の小部屋通信(3)

この記事は2003/1/18のものです。

<引用ここから>

私が最も重要視しているのは、実は「ツナギ売り」なのです。

株を買います。上がれば、売れば利益が出ますから売ればよいのです。 しかし私は銘柄の選択が本当に未熟で稚拙なので、しばしば、買値より下がってしまいます。 勿論買い下がりますが、以前書いた1、2、2で買い下がっても、もっと下がってしまうことがままあります。(以前はほとんどなかったのですが、ここ2年ほどの下げ相場では、かなり多くの銘柄が塩漬けになってしまいました)
このとき最も的確な方法は、恐らく損きりでしょう。

しかし私は、皆さんの多くと同じで、極めて吝嗇ですから、なかなか損きりすることが出来ません。そこでどうするか。 そのまま放っておき、それ以上の買い増しはせずに、底値になるのを待ちます。

少し具体的に単純化して書いてみます。

500円で買った株が、200円まで下がってしまったとします。
200円で一応仮の底をつけ、350円まで上昇したとします。

損きりのできない人の特徴は、必要以上に買値にこだわることです。
目先350円に上昇し、テクニカル的に過熱感を示していたとしても、500円という買値にこだ わるあまり、そのまま何もしない方が多いのではないでしょうか。 あわよくば、500円に戻るかもしれないという、希望的観測を膨らませながら。

その時この350円で、その株をツナギ売りすればよいのです。そのあと270円で買い戻したとして、再び200円に戻ったとするなら、下げ幅150円のうち、 80円分はカバーできるので、損失の半分はカバーできることになります。 そして500円の株の買値は、420円に低下します。

これを2、3回繰り返せば、買値はどんどん下がることになり、そのうち、この大失敗した株 を、利益を上げて売ることが出来るようになります。

もし350円で売りつないだあと、さらに上昇して600円になってしまったらどうでしょうか。 そうしたら期日まで粘り、期日が来たら品渡しをすればよいだけのことです。

確かに売りつながなければ、もっと儲かったかもしれませんが、それはあくまでも結果論、相 場とは失敗の続くゲームであり、同時に確率のゲームでもありますから、しこっていた塩漬け株 が処分できたことを静かに喜べばいいのです。 それでも、失敗したと不愉快になる人を、古来より貪欲なブタと呼ぶことになっており、一刻も 早く、相場から退場した方が本人のためになる、といわれています。

ただできれば3000株ほど持っていて、少し早めにまず1000株だけつなぎ、もっと上昇したらもう1000株つなぎ、残りの1000株はつながずに持っておく、といったようなやり方もあります。
意に反し、予想外の高値600円をつけたとき、品渡しする時にその1000株を売れば、それなりの利益と満足感が得られるかもしれません。

<引用ここまで>


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