秘密の小部屋通信(中)

この記事は2003/07/24に書かれたものです。

<引用ここから>

さて、相場に対する基本的な認識、といっても、私自身、たいして大仰な認識を抱いているわけではありません。

もし書けば、笑われるか、理解されないか、誤解されるか、とてもこんな掲示板に書けることではありません。

相場師は秘法を胸に、孤独でいればいいだけのことです。

勿論、3つばかり、肌身に沁みこんだ基本的な哲学はあります。

しかし今回、こんな書き込みをしたのは、私の認識の12番目について、少し思うところがあったからです。

それは、
相場とは何か
相場とは、腹の立つ仕事である、
という事に関してなのです。

何だ、勿体をつけてそんな事か、と、お笑いになるでしょう。

そう、そんな事でいいのであり、そんな事が限りなく大切なのです。

実際、相場ほど腹の立つ行為は、あまりないのではないでしょうか。

失敗し、損をすれば勿論腹が立ちますが、儲かったら儲かったで、また腹の立つものなのです。

まさか、そんな馬鹿な、などと言われないでしょうね。

天井で売れることなどめったになく、儲けて売った後の上昇のほうが遥かに大きかった腹立ちなど、正に日常茶飯事、以前〇〇先生にそんな事でメモをされた方がありましたが、ほほえましく思ったことを覚えています。

人の儲け話に腹が立つとか、
インチキやウソの度合いが強い話ほど、理路整然と納得させられてしまう(ウソなら何でも書けますもんね)とか、
経済評論家やアナリストなる超初心者が、プロを気取って空疎な横文字を連発しているとか、
日経平均は上昇しているのに、自分の持ち株は少しも上がらない苛立ちとか、
買った株は上がらず、買おうと思っていて買わなかった株は上がってしまうとか、
その他いくつでも切りがないほど、腹の立つことが多いと思います。

そうです、相場とは、まさしく腹の立つ仕事なのです。

だからこそ、腹が立つのは至極当たり前のことなのだ、という認識が大切なのであり、腹が立つたびに、 その腹立ちをひとつひとつ、克服していく方策を考えていけばいいのです。

相場とは、腹の立つ仕事である、こんな馬鹿馬鹿しい子供だましのような認識ひとつでも、そこから様々な思案の小道が繋がっていきます。

(以下続く)

<引用ここまで>

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