ゆるストイック ー ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考

フェルミ漫画大学で面白い動画をみつけた。

ゆるストイック ー ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考(著:佐藤航陽)

私が日々何となく考えていることを明確に文章化してくれた素晴らしい本だ。

二極化が進む日本

日本でも二極化がどんどん進んでいるというのは感じていた。投資をする人としない人で、この差はますます拡大する。

問題は自分が裕福の側にいるのか、それとも貧困の側にいるかだ。他人のことはどうでもいい。

ゆるストイックに生きる

ゆるストイックとは作者の造語だが「自分の目標には徹底的にストイックに、他人の考えや姿勢には寛容に」という考え方だ。

今思うと私はこれをやっていた。だから52歳でFIREを達成することができたのだと思う。

自分がコントロールできないことに焦点を当てない

私が株の先生に教わったのは、正に、これだった。株トレードでとても大切な考え方だ。

God, give usserenity to accept what cannot be changed,courage to change what should be changed,and wisdom to distinguish the one from the other.

Reinhold Niebuhr

「主よ、自らの手で変えることができるものを、変える力を与え給え。自らの手で変えることができない時には、それを受け入れる平静さを与え給え。そしてその違いを見極める知恵を与え給え。」

ラインホールド・ニーバー

この祈りには、相場で成功するための教訓が込められている。そしてそれは人生で成功するための教訓でもある。

多くの人が株価がこれからどう動くかを知るために、膨大な時間と労力を費やしている。しかしどんなに努力しても神でない私たちは未来を知ることはできない。相場師として受け入れなければならないことは「何事も起こり得る」ということである。

そして自らの手で変えることができることに意識を集中し、必ず行うということだ。自らの手で変えることができることとは、建玉数とロスカット額の調整だけだ。

百発百中を目指さず、失敗に慣れる

この考え方も株トレードでとても大切な考え方だ。特に資金量の少ない短期の株トレーダーには必須の考え方だ。

思惑通りに株は動くものではない。問題は思惑に反して動いた時にどうするかだ。

上昇を期待して買った株が、買った途端に下げ始める。

失敗に慣れていないトレーダーはいつか戻ると期待し、そのまま放置する。その間損失額は増える一方、損失額に耐え切れず、損切をする。すると株価はそこを底値に反転上昇を始める。

相場ではよくあることだ。

資金量の少ないトレーダーがこんなことを繰り返していたのでは、いつまでたってもお金を増やすことはできない。

自分の間違い(失敗)を認めすぐに損切りする。そうすることで損失額を最小に抑え、次のトレードに挑戦できる。思惑通りにいったトレードはトレーリング・ストップを移動させ、利益の最大化に努める。

相場で生活するには、まず初めに習得しなければならない技能だ。

多くの失敗に遭い、それでも諦めずに挑戦を続けるトレーダーは、他人の挑戦に寛容になるものだ。そして挑戦する人を応援したくなる。

ニッチな場所で戦う

これも株の先生に教わった。

株で勝つ考え方には大きく分けて「強者の戦略」「弱者の戦略」の2つがある。

強者の戦略は、巨大な戦力を有し、広い場所で戦う戦い方だ。戦国時代の徳川家康のように巨大な兵力で弱者をねじ伏せるやり方だ。

弱者の戦略は、巨大な敵と戦わざるおえないとき、敵を狭いところに誘い込み、1対1で戦う戦い方だ。戦国武将真田昌幸が徳川軍と戦った時のように、ゲリラ戦で戦うやり方だ。

資金量の少ない個人投資家がとる戦略は明らかに弱者の戦略だ。

企業業績を調べ買う銘柄、空売りする銘柄を選別し、チャートを観て上昇トレンドなら買う銘柄を買いで仕掛ける。下げトレンドなら空売り銘柄を売りで仕掛ける。

数千万円に資金が増えたら、今度は弱者の戦略から強者の戦略に変更しなければならない。

強者の戦略とは、個別株を狙い撃ちするのではなく、S&P500インデックスETFなどの指数全体を買い、長期で運用するやり方だ。

もし何の制約もなかったとしたら、自分は何をするだろうか?

これは簡単だ。答えはでている。

妻とクルーズ船に乗って、バルコニーで晴れた海を見ながら、潮風を感じてビールを飲む。

この写真のよう感じだ。

救命ボートで視界が悪く、空も曇っていて、飲んでいるものはコーヒーだが、だいたいこんな感じだ。

この本は株トレードの初心者にも、是非、読んでもらいたい本だ。

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