この2~3日高熱を伴う、酷い下痢と嘔吐に襲われていた。
食欲もなくポカリスウェットと薄いお粥しか食べられなかった。これからインド旅行に向けて不安が募った。
インドに行った人はみなひどい下痢になると聞いている。きっとこんな症状なのではないだろうか?
ドラマ「深夜特急」の大沢たかお演じる沢木耕太郎が、ヴァラナシから カジュラーホー への移動の中で高熱を伴う下痢と嘔吐に襲われるシーンがあったが、それと似ている。
誰も助けてくれない一人旅。もし今度のインドの旅でこんなことになったらどうしようかと不安になった。
そういえばメキシコ・シティーにいた時にもこんな経験をしたことがあった。メキシコ・シティーでも生水は決して口にしてはいけない。したら最後、激しい下痢に襲われ、高熱を出すこともある。メキシコには約6ヵ月いたが、何度かこのような体験をした。
しかしこんなことを繰り返していると、だんだん体の不調が分かってくるものだ。グアテマラのケツアルテナンゴという町にいた時にこんな経験をしたことがある。
体の節々に違和感を感じ、これからの体調不良を見越して3日間分の宿代をホテルに払い、3日分の水、果物、軽食を買い込み、部屋で安静に寝ていた。
やはりその日の晩に、激しい下痢、それに伴う発熱、嘔吐がやってきた。体温計がないので熱がどれほど出ていたかは分からなっかたが、たぶん39℃は出ていただろう。
2日間はまるっきり外に出る気力がなかった。買っておいた水と果物で体力を維持した。3日目にしてやっと歩けるようになった。
思えば、前日の晩アティトラン湖のパナハッチェルという町で飲んだ、コーラの氷に原因があったのではないかと思っている。
旅ではいつこのような状態になるか分からない。ほんの少しの油断で動けなくなるほどの症状になるものだ。これから行く、インドはそういうところだ。
無事生きて帰って来れるだろうか?