「DAI WITH ZERO」(ビル・パーキンス)を読んだ。
「死ぬときまでにお金は全て使い切ってしまおう」というメッセージだった。
素晴らしい内容だ。
セミリタイヤに対する私の頭の中のモヤモヤを明確化してくれる本だ。
目次
会社を早く辞めて好きなことをしろ
「死ぬ時が一番の金持ち」であってもしょうがないと私も思っている。
自分の意志で自由に動き回れないのにお金だけあっても意味がない。そんなお金を稼ぐために、体が自由に動く貴重な50代を犠牲にするなんてありえない。
早くお金を貯めて会社を辞め、自分の好きなことをした方がいい。40代後半にそれに気付き、52歳で会社を辞めた。
以下の記事にそのことに関連したことについて書いている。
年齢によってできることを割り振れ
「年齢によってできることを割り振れ」と言う考えも斬新だった。
例えば私の場合、半年くらいかけてもう一度中南米旅行をしたいと考えている。
しかし半年間の中南米旅行は、いつでもできるというものではない。
歳を取れば取るほど体力的に辛くなり、十分に旅を楽しめなくなる。
55歳と70歳で旅するなら、55歳に近い方がいい。歳を取れば取るほど、長期間の移動をきつく感じることだろう
死ぬまでに必要なお金
死ぬまでに必要なお金の計算式も、画期的な考えだった。
死ぬまでに必要なお金 = 1年の生活費 X 人生の残りの年数 X 0.7
我が家の1年の生活費は、下の記事に書いてあるように2021年時で1372000円だった。(今はもっと少ない金額で生活しているはずだ。)
残りの人生は、80歳ー55歳=25年とした。(我の家系の男性で平均年齢に届いた人は一人もいない。)
これで計算すると、死ぬまでに必要なお金は、24,010,000円となる。
1372000 X 25 X 0.7 = 24010000
約2400万円と、意外と少ない。
生活費をもっと上げて200万円にしても、3500万円だ。
2000000 X 25 X 0.7 = 35000000
さらに60歳からは年金を繰り上げでもらう予定でいる。加えて、積み立てた個人年金も60歳から支給される。
この本を読み、改めて考えると、今は70歳でできないことを優先的にする時だ。
逆に、体が自由に動く今しておかなければ、70歳になって後悔することになるだろう。
そのことを気づかせてくれた貴重な本だ。
これからセミリタイヤしようとする人、すでにした人に、是非、読んでもらいたい本だ。