自分とか、ないから。(教養としての東洋哲学)

No.41「自分とか、ないから。(教養としての東洋哲学)」著:しんめいP

心に残った言葉3つ

修行するほど悟りから遠ざかる

この世はすべてファンタジー

善人でさえ救われるのなら、ダメなやつほど救われる

思ったこと・感じたこと

この本を読んで(聴いて)衝撃を受けたのは、「ブッダは修行に失敗していた」という事実だ。

王子として生まれたシャカは、すべてを捨てて、人々の救済のために難行苦行の修行をする。しかしシャカは難行苦行の果てに、死の淵を彷徨い、スジャータの差し出すミルク粥を食べてしまう。

これで長年の難行苦行は失敗となり、周りの修行者からは脱落者の烙印を押されることとなる。

しかし不思議なことに、そんな脱落者であるはずのシャカの教えが、後世、世界中に広まって、多くの人を救ってきた。

逆に、難行苦行の勝者たちの教えは、その後、そうなっていない・・・。

修行するほど悟りから遠ざかる

なんてことだ。頑張って努力すればするほど、成功から遠ざかるなんて・・・。

しかし、よくよく考えると、そうかもしれない。

人に良く思われたい、尊敬される自分でありたいと無理をして、背伸びをして本来の自分でない誇張された自分を演じる。

この本では、この世はそんな演技をする人で溢れたファンタジーの世界だと言っている。確かにそうかもしれない。

中国の伝説の思想家老子は、「本当の自分、背伸びしないありのままの自分を受け入れろ」と言っている。そうすれば、この世は生きやすい世界になると・・・。

誰かに尊敬される自分である必要はない。

労働しないで毎日ダラダラ過ごしているダメ人間でもいいではないか。

ありがたいことに、親鸞上人は、そんなダメ人間こそ救われるのだと言ってくれている。

最後にこの本の要約をYOUTUBE動画にアップしれくれているタケミさん動画を貼っておきます。

この本は、FIREした人必読(必聴)の本だと思う。

是非読んでみてください。

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