希望という名の災厄 (41)

91/12/13(金)

相場をする上で利益の上がらない人は、希望と縁の切れない人たちであるとジェシー・リバモアは言う。

この世の中では希望をもつことは素晴らしいことだが、相場では災厄の1つだ。

開けてはならないパンドラの箱を開けた途端、ありとあらゆる災厄が世界中に飛び散ったという。その中で、ただ一つその箱の片隅に残っていたのが希望という名の災厄だった。

人生において希望はとても大切だ。希望に満ちた未来をつかみ取ろうと誰もが今を精いっぱい生きている。希望がなくては生きていくこともできないだろう。

しかしその希望も市場にあっては無知や貪欲や恐怖と同様、理性の目を曇らせ事実の直視を妨げる災厄となる。

信頼できる指標が売りを示しているにもかかわらず、もしかしたら今回だけはこの指標は間違っているのではという希望的思いから売る機会を逸してしまう。希望が邪魔をして真実を見る目を曇らせたのだ。

毎日のように損失額が膨らんでいるにも関わらず、希望が邪魔をして手仕舞をさせない。

ポジションを持ったら希望とは一切縁を切らなくてはいけない。信じるものは自らうちたてたルールのみだ。

1801

91/12/10   3-   3-   818
91/12/13   -3   0    845   -81000円

TSLにかかり約定。しかたないルール通りだ。予め逆指値でSLを入れておけば、希望という災厄の入る余地がない。

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