微睡み(まどろみ)の中、今自分がどこにいるのか思いを巡らす。そうか今はインドの列車の中だった。窓の外を見ると、まだ暗い。スマホを見ると朝5時前だ。もう少し眠れる。
上にいる彼女 Y子さん(仮名) の階段を降りる音で目が覚めた。もう辺りはすっかり明るい、時刻は7時、寝床を片付ける。
しばらくヴァラナシ到着までスマホを弄くり、時間を潰す。
そろそろヴァラナシに近づいたようで、周りの人たちも、荷造りを始めた。上にいたY子さんも降りてきて、私の隣に座った。
ヴァラナシに着いた。さすがヒンズー教の聖地、駅に人が溢れている。
彼女と一緒にリキシャに乗って、宿を目指す。
宿の途中でリキシャを降り、細く入り組んだ迷路のような路地に入っていく。道先案内人と一緒で助かった。
サンタナ・ヴァラナシに到着。
宿の人にカップルと間違われたが、そう思われても、無理はない。
さて、宿でお薦めのレストランに行く傍ら、ガンジス川を見ようと、散歩に出かけた。
この細い迷路の道を歩いていると、昔ケニアのラム島を訪れた時に、歩いた道を思い出す。あそこでも動物の糞をよく目にしたが、ここヴァラナシはそれ以上にひどい、臭いもひどい。こういうところでインドを好きになるか、嫌いになるか分かれるそうだ。
少し嫌いになりそうだ。
やっとたどり着いた。ガンジス川には多くの人が、沐浴をしている。しばらくガンジス川の畔で、ボーと川を眺めていると、後ろで私の名を呼ぶ声が聞こえた。
振り返るとY子さんが立っていた。一緒に昼ご飯を食べに行った。ヴァラナシ2度目の彼女はいろいろと知っている。
昼ごはんを食べ、私は昼寝をしに宿に戻った。昨晩はあまり眠れなかったようだ。
夕方ころ起きだし、ガンジス川に沈む夕日を撮影した。