<この記事は私の妄想です。書いてある内容は事実ではないので気を付けてご覧ください>
20XX年3月
新型コロナウィルスが終息し、以前のように飛行機が飛ぶようなった。
日本からアメリカに向かう飛行機の値段も、以前同様、往復7万円代で買えるようになった。
ロスアンジェルス(LA)に着き、バスでサンディエゴまで行き、サンディエゴから陸路でメキシコ国境の町ティファナに入国。
LCCがまだ登場していなかった時は、ここから長距離バスとフェリーを使い、約40時間かけてメキシコシティーを目指したが、今はLCCでひとっ飛びだ。
メキシコシティーでの定宿はペンションアミーゴと決めている。
最後にこの宿に来たのが1997年だったので、しばらく来ていなかったが、雰囲気は変わっていない。
ドミトリーの部屋が、一泊140ペソ(700円)、朝食(食パンとコーヒー)付きだ。
宿の1階は、共同スペースになっていて、中南米から帰って来た人、世界中を旅している人など、いろいろなバックパッカーに会え、世界中の生の情報を得ることできる。
彼らの話はとても面白く、さらに居心地もいいので、私もこの宿には長く滞在したものだった。
それは私だけでなく、これから南米を目指すバックパッカーも、その居心地のよさから、ついつい長居してしまい、本来の目的の南米旅行を諦めるということ人もいたそうだ。
しかし、たぶんそれは居心地の良さだけではなく、メキシコシティーの標高も関係しているのだと思う。
意外と知られていないが、メキシコシティーは富士山5合目と同じ、標高2250mに位置する。
何の訓練も受けていない人が、いきなり富士山5合目で生活したらどうなるだろうか?
軽い高山病、強い日差し、少し歩けば息切れがする、アルコールの周りが早い、沸点が低い(88℃)・・・。
メキシコシティーにいると、なぜか、やる気が起きなかった。
合計9か月この都市に居たが、行こう行こうと思っていたメキシコピラミッドに一度も行けなかった。(その後短期で訪れた時にやっと行けた)
もし旅の中継地にメキシコシティーがあるのなら、あまり長居しない方がいい。