お金持ちになる方法

昔、「マルサの女」という映画を観たことがる。伊丹十三監督の代表作だ。

国税庁査察部(通称マルサ) に勤務する女性査察官と脱税者との戦いを、コミカルかつシニカルに描いたドラマだ。

この映画の中に、とても印象に残るシーンがある。

権藤(山崎努)がお金持ちになる方法をマルサの女(宮本信子)の上司である花村(津川雅彦)に言うシーンだ。

「あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて、水、貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しか溜まっていないのに飲んじゃうだろ? これ、最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って…、それでも飲んじゃだめだよ。いっぱいになって…溢れて…垂れてくるやつ…、これを舐めて我慢するの。そうすりゃコップいっぱいの水は…」

「コップいっぱいの水はいつまでも無くならない」と言うつもりだったのだが、マルサの女がもたれかかっていた本棚がずれて、隠し財産がバレてしまうのだ。

隠し財産はバレてしまったが、権藤の言った「お金持ちになる方法」は的を得ていた。

お金持ちになれない人は、コップに水が溜まったら使ってしまう。というより、使う目的があってコップに水を溜めているのだろう。

いや!今は、お金を貯めるという考え、そのものがないのかもしれない。ローン(借金)で、欲しいものが手軽に手に入るからだ。しかし、その後は複利を敵にまわして、お金を返済し続けるのだが・・・。

これでは水は、いつまでたっても溜まらない。

今、日本・米国の高配当株投資をやっている。

僅かだが配当金をもらい始めた。このお金を次の投資に充て、コップに水を溜めていく。再投資をすることで複利を味方にできるので、水の溜まる速度は、少しづつ上がっていく。

目的の金額に達したら(目的の容量のコップ一杯に水が溜まったら)、溜まった水には手を付けず、溢れ落ちた水を舐めて、喉の渇きを潤す生活をしようと思っている。

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