先日アップした、
を書いていて思った。
今年51歳で積み立てている40万円が、20年後の70歳には146万円になるのだったら、年金の繰り上げ受給をしてもいいのではないか?
繰り上げ受給とは、本来65歳からもらう年金を、前倒しにして60歳から64歳11か月の間に、もらうことを言う。60歳年金受給にすると、本来65歳でもらえる年金額の30%カットの額が、その後一生涯続くこととなる。
例えば、65歳で毎月10万円の年金をもらえるとしたら、30%カットの7万円が毎月支給となる。これを1年で計算すると120万円から84万円に減らされ、それが死ぬまで続くのだ。
仮に75歳まで生きたとしたら
年金支給65歳の人
75歳 - 65歳 = 11歳
11年 X 120万円 = 1320万円
繰り上げ受給60歳の人
75歳 - 60歳 = 16歳
16年 X 84万円 = 1344万円
「おや?」75歳までなら繰り上げ受給60歳の人の方が年金支給額が多い。
60歳からもらい始めた人は、65歳になった時には既に84万円×5年で420万円を先にもらっている。
しかし、65歳を超えると、65歳からもらい始める人より毎月3万円ずつ少ない金額で支給される。
毎月3万円ずつのマイナスの累計が420万円に到達するのは、
420万円 ÷ 3万円 = 140ヵ月。 140ヶ月は11.66年。
65歳 + 11.66年 =76.66歳
計算をすると77歳で逆転することとなる。
仮に85歳まで生きたら、
年金支給65歳の人
85歳 - 65歳 = 21歳
21年 X 120万円 = 2520万円
繰り上げ受給60歳の人
85歳 - 60歳 = 26歳
26年 X 84万円 = 2184万円
85歳になると、繰り上げ受給60歳の人は、65歳受給の人に負けてしまう。この差はどんどん開いていくこととなる。
これを見ると78歳以上生きる予定の人にとっては、やはり65歳で受給した方が得のようだ。
そこで、普通に65歳から年金を受給する人と、繰り上げて60歳から年金を受給し、51歳から「つみたてNISA」で40万円積み立てている人との差ががどれくらいになるか比べてみたいと思う。
① 普通に65歳から年金を受給する人
② 繰り上げ60歳から年金を受給し、51歳から15年間「つみたてNISA」で40万円積み立てた人
両者①と②の人が85歳まで生きると仮定する。
① 普通に65歳から年金受給する人
85歳 - 65歳 = 21歳
21年 X 120万円 = 2520万円
② 繰り上げ受給60歳 + 15年間「つみたてNISA」をした人
85歳 - 60歳 = 26歳
26年 X 84万円 = 2184万円
「つみたてNISA」で15年間40万円積み立て、20年後146万円になる。
15年 X 146万円 = 2190万円
2184万円 + 2190万円 = 4374万円
繰り上げ受給60歳の人であっても「つみたてNISA」を15年間積み立てることで4374万円と、65歳年金受給者の約1.73倍の老後資金を得ることができる。
毎月、数万円の積み立てで、豊かな老後生活を送れるのであれば、「つみたてNISA」、やる価値があると思うのだが、どうだろうか。