会社の人が今度、証券口座を開き、「つみたてNISA」を始めるので、いろいろ教えてほしいという相談を受けた。
将来のために投資をするというのは大賛成だが、投資初心者にとって「つみたてNISA」はちょっとハードルが高いのではないかと思っている。
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つみたてNISAは難しい
つみたてNISAは、金融庁が、投資初心者でも安全かつ簡単に資産形成できるようにと作られた制度だ。
ドルコスト平均法で投資機会を分散させ、手数料無料・低い経費率・広く分散された優良投資信託しか販売しないとよくできた制度だと思っている。
しかし、本当に投資初心者にとって安全かつ簡単なものだろうか?
下のチャートを観てもらうと分かるように、今回の株価下落で昨年7月以降S&P500インデック投資信託を買った人はみな損をしているのがわかる。
つみたてNISAでS&P500インデック投資信託を積み立て買いさえしていれば、黙っていてもお金が貯るということではないのだ。
今年もこれから、米国のインフレ、利上げ、QT、ロシアのウクライナ侵攻、株価を下げる問題は山積みだ。
高値で買った投資初心者の人たちは、果たして、持ち続けることができるだろうか?
家族のプレッシャーに耐えられるか?
会社の人の奥さんは投資に反対だそうだ。なぜなら損するかもしれないからだ。
長く持ち続ければ利益が上がる確率は高いが、相談を受けた会社の人が損を出したとき、周辺からのプレッシャーに果たして耐え続けることができるだろうか?
はなはな疑問だ。
私のアドバイスは・・・
今考えている提案(アドバイス)は、つみたてNISA口座で初めの6か月間は少額(3000円~5000円)積み立てでガンマンしてもらい、積み立てている投資信託の値動きをよく観察してもらう。
その間、投資資金を銀行口座にプールし、来る日のためにお金を蓄えてもらう。
6か月間、株の勉強のために、YOUTUBEの株関連動画をたくさん観てもらう。
お勧めは、
みな有名な投資チャンネルだ。
そして、ある程度の知識が身に着いたら、今年中に蓄えていたお金で投資信託を追加購入してもらう。
とにかく、つみたてNISAといえど、株の知識は必須だ。
「株の勉強をある程度してから、本格的に、つみたてNISAを始めてください」というようにしようと思う。