人生に必要なのものとは?

人生に必要なのは、勇気と想像力、そしてsome money

チャールズ・チャップリン

貧しい移民としてアメリカへ渡ったチャップリンが、見事なアメリカンドリームを体現しながらも、マッカーシー旋風の赤狩りに決然とした勇気を持って対決し、ついに自由の国アメリカを去らなければならなかった記憶を蘇らせながら、彼がこの言葉にこめた本当の思いを知らなければなりません。

チャップリンが言いたかったのは「人生に必要なもの、それは勇気」なのであり、勇気を保つために想像力が必要とされ、想像力を保つためにsome money が必要とされるということなのです。なお誤解のないようにいっておきますが、some moneyは少しのお金ではなく、enough money(十分なお金) のニュアンスが含まれています。

相撲界に「3年先の稽古」、スポーツ界に「3年先の練習」という言葉があります。 つまり、今日する稽古や練習は3年先に効いてくる、ということです。 逆にいえば、今の強さは3年前の稽古の結果なのです。

私の個人的な感慨を聞いていただけるならば、人は常に3年先の自分をイメージしながら生きていくことによって、人の世の生きにくさが多少なりとも薄らぐような気がするのです。つまり、勇気が湧きやすくなる、ということです。

そして貯蓄が増えていくにつれてゆとりが生まれ、ゆとりが自信を生み出し、3年後の自らの姿がより明確な、より光彩を放った姿としてイメージできるようになるのです。

ここで想像力こそ、人生の達人たちが秘密にしている最高の秘訣であることをしっかりと心に焼き付けてください。

オリンピックで活躍する自分を想像しないで、オリンピックにいけた選手はいませんし、社長として自らの理想の会社をイメージしないで、会社を興し成功した人はいません。ジャンボ尾崎選手が、マスターズで敗退を繰り返していたとき、ふと漏らした言葉、 「野球で失敗してプロゴルファーになったとき、とにかく日本一になることだけを目指して必死の思いで頑張ってきた、その先があるなんて、考えもしなかった」。

「3年先のあなたのための貯蓄」さらに言うならば株式投資さえも私は「3年先の相場」を常にイメージしながらおこなっています。

勿論3年間ホールドするなどという、短絡的な思考はしないで下さい。ただ、今この銘柄を買い売りすることが、3年後の自分にとって果たしてプラスになる行動なのか?と考えることによって、奇妙に心が平静に保たれて、あせらずはしゃがず、早や買い早売りが避けられて、冷静な行動が取れるということです。

ー 相場そのままと相場離れ(7)、(8)ー より引用

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