英雄豪傑は、みな貧乏の中から生まれておる

「古今東西、英雄豪傑は、みな貧乏の中から生まれておる。わしに稼ぎがないのは、みな子どものためじゃ。親が偉いと子どもは偉ろうならん。食うだけは食わせる。それ以外のことは自分でおし。」

秋山久敬(日露戦争の英雄 秋山好古、真之兄弟の父)

以前NHKで「坂の上の雲」をやっていた。その中で秋山好古(後の陸軍大将)は「身の周りは質素にしろ」と弟の真之(後の海軍中将)に言うところがある。

彼は身の周りを単純明快にすることを好んだ。食事の時もたった1つの茶碗しか使わず、それで飯を食べ、汁を飲み、茶を飲むという具合だ。

主管する物が増えれば増えるほど管理は難しくなる。

自分にとって主管可能な物だけをきちんと管理できるよう心掛けないといけない。それには彼のように身の周りを単純明快にするにかぎる。

時間もそうだ、本来なら時間を管理しなければならない私たちであるが、あまりの仕事の量に、逆に時間に追われる毎日を送っていないだろうか。

挙句の果てに体を壊し、最も身近な身体の管理もできなくなる。さらに健康を損ねることによって、心にマイナスの影響を与えるという、負の連鎖が始まる。

私は人生の中で大切なことは3つしかないと思っている。

すなわち、自己主管、子女教育、万物主管の3つだ。

自己主管とは心を管理すること。

子女教育とは子供をよく育てること。

万物主管とは自らの健康を含め身の回りのモノ(時間も含む)を管理することだ。

子供の時に主管するものを少なくして、ちゃんと管理する習慣を身に付けさせることはいいことだと思っている。

そして成長してお金を稼ぐようになってから主管できる範囲を徐々に広げる。

そう考えると子供の時の貧乏というのは、理にかなっているのではないだろうか。

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