原則を守る不退転の決意 その2

<引用ここから>

それでは以下、原則として何を決めなければならないのか、その大まかなアウトラインを書いてみたと思います。

拙いもので恥ずかしいのですが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

ア)買い銘柄を決定するための原則

ファンダメンタルの側面から、基本は一株益上昇でしょう。私は売上げが増えていることも条件に加えてます。

テクニカルの側面から、銘柄選びには通常月足を使います。私が上場後10年以上の銘柄だけを対象にしているのは、最低10年分の月足がないと波動が読めないからです。

イ)買い行動に出る時の原則

ファンダメンタルの側面から、あまり使わないようです。PER,PBRをほんの少しと、といったところでしょうか。

テクニカルの側面から、日足を使うことが多いようです。プロは週足は使いません。私は使っているのでアマチュアです。

ストラテジカルの側面から、どういう約束にしたがってナンピン買い下がりを実行するか、と言うことです。

ウ)現物売りの原則

ほとんどテクニカルの側面から決定するようです。初心のうちは売り上がりせず、一括売りの方がいいと思います。

あと、人によっては、ツナギ売りの原則、カラ売りの原則などが必要になると思います。

エ)含み損銘柄の処理方法の原則

絶対に決めておかなければなりません。いろいろな方法が考えられますが、心理的に無理の少ない方法でなければなりません。机上の空論だけは避けなければなりません。最も工夫を要する、ワクワクするところです。

オ)資金管理の原則

ここで一言、どうしても言及しておかなければならないことがあります。それは初心者向けの本などに必ず書いてある、2割を現金として余裕資金を持つ、と言う、その2割の現金をあなたはどう考えるかということです。

通常投資ならば、何ら問題は生じないかもしれません。しかし今回のような暴落(2001年のニューヨーク9・11事件)に出会った場合、その2割の現金は使ってもいいものかどうか、使えば2割の余裕資金はなくなってしまいます。

その心理的圧迫に、自分が暴落の最中でどの程度耐えられる性格なのか、あらかじめ決めておき、(今回は天が与えてくれた願ってもない勉強の場です)、耐えられそうもないなら、暴落用に(変な言い方ですが)もう2割用意して、通常は6割の資金で運用するといった必要も生じてきます。

ずいぶん枝葉末節な細かいことと思わるかもしれませんが、そうした決め事が、意外と暴落に立ち向かう清冽な勇気を与えてくれるものなのです。

それが覚悟であり、勇気こそが人間を豁然と峻別する唯一の精神の方向性である以上、すがすがしい勇気の湧き溢れるように、原則も定めるべきではないでしょうか。

以上基本的なアウトラインの説明を終わりますが、伝わるもの、多少なりともあったでしょうか。

<引用ここまで>

(つづく)

私の売買ルールは短期なのでここに書かれている秘密の小部屋さんの売買ルールとは少し異なります。

ア)買い銘柄を決定するための原則

ファンダメンタルの側面からは、36業種の中から各業種を代表する2つの銘柄で売買する。例えば銀行株だったら三菱UFJ(8306)とみずほ(8411)、銘柄の一株益をみて、増えていたら買い銘柄候補に、減少していたら売り銘柄候補にする。

テクニカルカルの側面からは、日経平均のチャートの形を見て今は売りなのか買いなのかの戦略を決める。その時の旬な業種を考慮に入れて、個別チャートを見る。買いなら買い銘柄候補群の中から、売りなら売り候補群の中から。しかし売り候補群の中にもチャート的に良いものがあればそれも買候補にする。

イ)買い行動に出る時の原則

基本4つの買い場、売り場で売買する。

詳しくは「生涯現役の株式トレード技術」(パンローリング;優利加著)に書かれているのでそれを読んでもらいたい。私の売買方法はこの本に書かれていることしかしていない。

ウ)現物売りの原則

ストップ・ロスを入れているので、手仕舞は自動的にSL(ストップ・ロス)に掛かれば手仕舞となる。

思惑通りの方向に行けばTSL(トレーディング・ストップ・ロス)を移動させる。思惑通りでなければSLに掛かり損失額を受け入れて、売買終了となる。

手仕舞は自分の感情がどうしても入ってしまう、SLを設定しておけば諦めもつくものだ。

エ)含み損銘柄の処理方法の原則

SLを入れてあるので、含み損銘柄は自動的に処理されるはず。

オ)資金管理の原則

基本6割で売買する。手持ち4割はとっておく。

以上が私の大まかな売買ルールだ。

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