中長期投資家が最も忌み嫌う行為とは

<引用ここから>

実は私たち中長期投資家にとって株で生活していくと言うことは、資産を増やす、ということなのです。

超短期投資の方々は毎日のように〇万円儲けた損したと、いわゆる日銭が入りますが、私たちにはそれがありません。

つまり、仮に5000万円を、東証1部、貸借、中低位、中小型銘柄に30銘柄投資した場合、1日につき、30万~300万円、平均100万円の評価損益が出ます。

1か月に19日立会いがあるとすると、10勝9敗(わずか1日の勝ち)で100万円の評価益が発生し、それで生活していくことができるのです。

勿論これはあくまで机上のイメージでしかありませんが、しかしこのイメージをたどり着くべき終着駅として、とりわけ若い人々には心の中にしっかりと植え付けておいていただきたいのです。

しかもあなたのこの5000万円は、すでに相場の波に洗われ、市場の洗礼を受けたお金ですから、実業の世界で成功したした人々が持ちこむ、〇億円のお金に、決して引けを取ることのない、否、それ以上の力を発揮するお金なのです。

1億円を目指しての攻防戦こそがあなたにとっての関ヶ原であり、それ以前のゴミのような勝利に決してはしゃいではいけません。

何はともあれ100万円、ついで300万円、1000万円と資産のハードルを少しずつ飛び越えながら、その恐怖の質量と孤独の引力に耐えられる強靭な精神力を、徐々に養っていくようにしなければならないのです。

以上、1つ目の欠落の話は次回以降の楽しみ(そうでもないか)に譲り、今回は、2つ目の欠落について、主に言及してみたいと思います。

苦労して苦心してやっとの思いで原則を作成します。

初めのうちは、作ったものを修正したり破棄したり、様々な試行錯誤があって当然です。

しかし、10項目できたらその時点で、あなたは決して原則を変えてはいけない、ということです。

ここをこうしたほうがうまく売れたな、などという事は数限りなく出てきます。

しかし、ここで安易に原則を変更したり、例外を設けたりすることは、一見色々考え工夫しているように見えながら、実は単に、その時その時の相場のあり方に自らを合わせているに過ぎない、つまり時流に乗る、という私たち中長期投資家が最も忌み嫌う行為でしかないのです。

例を挙げましょう。

99年の年の瀬も押し詰った頃、いわゆるITバブル相場で、インターネットで情報を集めることがまるで相場をやることであるように誤解した人々が、狂熱の乱舞に酔いしれていたとき、私もどれほど参加したいと切望したことでしょうか。

<引用ここまで>

(つづく)

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