歩く銀杏(2)後編

歩く銀杏(2)前編の続きです。

<引用ここから>

1段階では現物の買い3枚のみを使い、最終段階になると現物の買いと信用の売りを組み合わせて15枚まで使ってよいことになっています。

なおこれはあくまでも私見ですが、信用取引というのは現物買いに対するヘッジの売りのためにあるのであり、買いのためにあるのではないと思われます。

ここではいかんせん長くなってしまいますので、最終段階のやり方についてのみ書かせて いただきます。

もし真摯に取り組んでみたいという奇特な方がおりましたら(いるわけないか)、そう書きこ んでくださればこの連載とは別の形で書きこませていただきますが、一応第2章を読んでからにしていただきたいと思います。

そろそろ目先の底に近づいたなと思ったら、現物を1枚買います。

そして厚紙に、0--1と書き、この紙はどんな時でも肌身はなさず持ち歩きます。

買い長1の投資スタンスが発生しました。

後は下げるにしたがって買いのスタンスを強めていきます。

0--3、0--6等となっていきます。

この辺はあくまでも技術論ですので、しゃべれば10分で必ず解ってもらえるところを何時間もかけて慣れないキーボードに疲れ、しかも意図するところが正確には伝わりにくいかもしれません。

ここに来るまでにすでに段階を踏んで4年間もただ一筋グラフと格闘してきたのですから、この位はたやすくできるようになっているのです。

そして底を打ち、上げに転じたら、少しずつ売りのスタンスを強めていきます。

原則は信用の売り玉を増やしていくのですが、同時に現物の買い玉も減らしていきます。

2--6(買い長4)、 4--4(中立) 、 4--2(売り長2) といった具合です。

後はグラフの波動にあわせて、買いと売りのスタンスを自在に変化させていくことになります。

何故情報から距離を置かなければいけないかというと、例えばある日突然グラフが急激に下降したとします。

波動的には明らかな買いなのに、新聞に「新日鉄赤字に転落」などと書いてあると、心理的にどうしても買えなくなってしまうからです。

しかもその「赤字」ということが頭から離れなくなり、以後冷静に波動と向き合うことができ なくなってしまうからなのです。

ある意味ではそのくらい微妙絶妙な取引でもあるのです。

また、いくつかの絶対に守らなければならない原則があり、その最たるものは、買いはあくまでもナンピン買い下がりのみ、絶対に乗せをしてはいけないという事です

ですからまず1枚買った後、すぐに上げに転じたらその1枚のみを大切にして、その後の 数ヶ月の波動を見守るということになります。 相場には様々な種類の勇気が要求されますが、「平然と儲け損なう勇気」は、かなり重要 な位置を占める勇気です。

底で買えたのがどちらかというと失敗の部類に入るという、正に正統を行く投資法なので す。

いかんせん、疲れ果てました。 次回この続きを書いてから、2番目の方法にうつります。

<こらむ>

「売ったら、上がっちゃった」のではなく、「売ったから、上がっちゃった」のだ。

相場は取引相手が見えないという、きわめて特殊な商取引です。 そこでつい、自分一人で相場をやっているような錯覚に陥ってしまうのですが、実は私たち の後ろには、私たちと同じような考えをし、似たような行動をとり、私たちそのままに欲をふく らませている、だいたい数十万人の人がいるのです。

ですから、膠着状態に耐えきれずにあなたが売りを出した時、実は数十万人もの人がそ の銘柄に対して同じような考えをしていて、その中でその銘柄を持っている人は、ほぼ数日 内に売りを出し始めます。

そこで最後の売りが出尽くし、後は絶対に売らない人だけが残りますので、相場は必然、 上昇を開始します。 だからもしあなたが売らなかったら、あなたと同じ考えをするほかの人々も売りませんから、相場は依然持ち合い状態からは抜け出せず、株価が上昇することはないのです。

いったいどうしたらいいのでしょうか?

<引用ここまで>

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