歩く銀杏 (6) 後編

歩く銀杏 (6)前編の続き。

<引用ここから>

相場と言うものは、別段大底で買い、天井で売る必要は微塵もないのです。

下がれば買い、もっと下がればもっと買い、上がれば売り、もっと上がればもっと売れば良い のです。(お金は無限にあります、その考え方はいずれ書きます)

天地自然のゆるやかな波動にわが身をたゆたらせて、淡々黙々、あせらずくさらず歩いていくものだという考えが、最低限の人間である小部屋オヤジのぎりぎりの立脚点であることをご理解下さい。

長くなりますので、以下簡潔に書きます。

4)0を作る

一定の期間を置いて、半ば強制的にOのポジションを作ります。

これがこの方法における、実質的な損切り、即ち、しこり玉を持たないための方法です。

年末にとにかくすべての株を処分し、新年に新たな気持ちで買いつけます。

もしこれを実行した場合、かなりの成果が上がることは歴然としていますが、やはり私にはどうしても不可能でした。

有効なことが明らかであるにもかかわらず心理的に自分には無理であることがわかった場合、どうすればよいのでしょうか?

あきらめてはいけません。 自分に可能な範囲内で、何とかその有効性に近づくような別のやり方を工夫すれば良いのです。

あれこれ考えるのは、意外と楽しいものです。

5) 3の倍数に注意する

30日、60日、90日前後に変化日が多いので、特に注意します。

私の場合は、もっとゆるやかな波に乗っていますので、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月といった日柄に気をつけています。

6) 注文は、前場寄り付き、成り行き注文だけに限る

リズムを崩さないように、そして売買に伴う迷いを振りきるためです。

注文を出したら、後は3時35分からの12チャンネルの株式ニュースまで、何も気にしません。

いまだ、小型株の10000株売り注文などでは、確かに心にさざなみ立ちます。

まだまだ未熟だなあ、と思わず苦笑いしてしまいます。

でも、いつまでも未熟であることこそが、私の相場の原点なのです。

午前8時23分きっかりに注文を出します。

いつもは10時に起きますので、注文を出す日は「8時に起こしてください」と、台所に張っておきます。

以上、参考になると思われる点をいくつか列挙してみましたが、そんなことよりも何よりも、恐らく初心者の方が私に対して持っておられるであろう決定的な誤解1つ、何よりもまずこれだけは(さあ、はったり話が始まりました)、本当のこと、誤解を解くために言っておかなければ、たとえ心理学者が、「本当のことを言おうか、と言って人が話すことは本当のことではない」とのたまおうとも、これだけは本当のこと、書いておかなければなりません。

それは

もし皆さんが私の売買記録なり現在の持ち株なりを見たとしたならあまりの下手さ加減になんだこりゃあと、呆れ果てるに違いない

と言う事です。

去年は長崎屋5000株、今年も池貝8000株、倒産しました。(おかげで税金を払わなくて良いので少し嬉しいのですが)

私は現在も多くの含み損を抱えており(以前書いた、嫌な思いをすると儲かる、の、嫌な思 い、の代表は、含み損と損切りです)、売買技術はまったくなっていません。

皆さんの書きこまれる「かった、さがった、そんしてる、どうしよう」を読むと、いつも、オレなんかその何十倍だ、と思ってしまいます。

しかし同時に、過去7年間私が株式だけの収入で人並みの生活を送ってきたのもまた事実なのです。

さすがこの3年間は資産は増えませんでしたが、かといって減りもしませんでした。

それは何故なのか?

私自身不思議で、これまであまり深く考えたことはなかったのですが、今回この小文をきっか けにして、じっくり考えてみました。

その結果、4つのそれらしき要因に思い当たりました。

知らず、わき道に迷いこんでしまいますが、その4つについて次回お話しさせていただいてか ら、基本型“その2”に移りたいと思います。

たとえどんなにちっぽけな人間であろうとも、それでも何とか人間らしく生きたいと願うときの、 何らかのヒントのかけらにでもなるのならば、私にとって、望外の喜びです。

少し出過ぎました。

次回また

<引用ここまで>

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