秘密の小部屋通信(上)

この記事は2003/07/24のものです。

<引用ここから>

私事で恐縮ですが、今年銀婚式を迎えました。

思い出すのは、新婚旅行先の北海道で株価をノートに書きとめたこと、そう、相場とも銀婚式になりました。

ついでに言えば、阿寒湖の旅館のテレビが日本テレビの24時間テレビ第1回を放送していたことを、妙に生々しく記憶しています。

ドタバタと売買を繰り返した最初の数年間ののち、20年以上にわたって考えつづけたのは、ファンダメンタルでもテクニカルでもマネーマネジメントでもありませんでした。

「相場とは何か」ただその一点、20年を越して患者の一念、考えつづけてきました。

様々な答えがサイダーの泡の如くに浮かび消え、私を昂揚させたり失望させたり、それなりに面白く充実した25年間でした。

昨年、株価の上昇する本当の理由、について、インテリジェンスとインテレクトの相違という観点から、誰一人考えていない答えに辿り着いた時には、燈台に続く階段を昇り広く青い海原に出会ったような感覚を経験しました。

「相場とは何か」結論として書きとめた十数項目は、あくまでも私個人の感受性や想像力が選択し醸成し呼び招いた結論ですから、他人には恐らく通用しないものでしょう。

ただ言えることは、答えがひとつ見つかるたびに、確実に相場の地平が広がってきたことです。

「相場とは何か」という、相場に対する基本的な認識、考え方、少し大げさに言ってしまうなら基本的な哲学が、我が身中に明確に有らばこそ、ファンダメンタルやテクニカルやマネーマネジメントに関しても、その方向性がはっきりしてくるのは、絶対に間違いありません。

その時々の市況に影響されて、一見その時代にあったかのように見えるテクニカルな方法を渡り歩くテクニカルハンター、勉強すれば儲かると勘違いし、どうでもいい情報にばかり詳しくなる情報ハンター、エトセトラ。

すべて、「相場とは何か」という、基本的な認識を持たない、否、そんな事は考えてみたことすらなき人々の群れ。

ちなみに、株式とは何か、について書いてある本は掃き捨てるほどありますが、相場とは何か、に付いて書いてある本はほとんどありません。

つまり、多くの人はそんな面倒なことには、興味も関心もないし、第一つまらないのです。

しかし、であるからこそ、相場に対する基本的な認識を自分自身に明確にしておくことには、絶対の効用が認められるのです。

繰り返し言ってきたことですが、人のやらないことをやる、これこそが相場で利益を上げる、アラジンのランプなのですから。

(以下続く)

<引用ここまで>

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