株で勝てる人は1割

日経平均が年初来高値を更新したそうだ。

このチャートを観ると、相場をやっている人はみな利益を上げているのかなと思われるが、実際は違う。

信用評価損益率を観ると12/6-11.74、11/29-12.10、11/22-12.37、と改善はしているものの依然、信用で買った人たちの多くが損をしている。

野村證券の「ノムラ個人投資家サーベイ(2015年10月号)」によると、個人投資家1000人を対象とした投資動向調査で、通算で利益あるいは含み益となっている個人投資家は、全体の9.3%で、29.1%が損得ゼロ、損失あるいは含み損となっているのは61.6%だったことが判明している。

つまり、株式の個人投資家で利益を上げているのは、全体の約10人に1人に過ぎない。さらに、この「ノムラ個人投資家サーベイ」によれば、個人投資家の約10人に6人は損をしているということだ。

一方、米国における調査では、利益を上げていた割合は11.5%で、18.5%は口座残高の変動がなく、残りの70%の投資家は損失を出していたとする統計もある。日本と同じく、米国も利益を上げる個人投資家の割合は約10人に1人に過ぎないようだ。

世の中は通常、80対20の法則(パレートの法則)で動いているが、「金持ち父さん 貧乏父さん」のミスターキヨサキは、金融の世界では、90対10だと言っている。どうやら彼の言うことはあっているようだ。

別のデータによると、デイ・トレードに限っていえば、利益を上げるトレーダーの割合はさらに低くなると言われている。

一般に、トレードの世界は「ゼロ・サム・ゲーム」とされる。つまり、誰かが利益を上げれば、その分、誰かが損をしているということである。しかも、その中で最終的に利益を上げる人は、はるかに少ない。

株式トレードとは、そんな厳しい世界なのだ。

人の行く 裏に道あり 花の山 

の格言が言っているように、

常に人のいく裏の道を歩く、少数派であること、それも90対10の10人以下である少数派であること。その覚悟がなければ、相場で利益をあげ続けることはできない。

しかし人間が常に群れを渇望し、安全を希求する存在である以上、このことが決して安易な道ではないことは、多くの人が知っている。

それではどうすれば、道は開けるのか。

そのヒントを”秘密の小部屋さん”は教えてくれている。

是非、再読されることをお勧めする。

Bさんへの手紙(後編)

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