宿に着く(5)

地下鉄を降りて宿に向かうも、道に迷ってしまった。

SIMを購入していなかったので、宿の場所が分からない。日本で事前にグーグルマップで調べておいたのだが、地図をプリントアウトしていなかった。

いつもは事前に宿の場所をプリントアウトするのだが、スマホに慣れてしまっているからか、言葉が通じるからか、分からなくても何とかなると思って、油断してしまった。

仕方ないので釜山駅のコーヒーショップに入りWi-Fiを使うことにした。もちろんコーヒーも注文する。韓国にはスターバックスのようなコーヒーショップがたくさんある。コーヒーは安くても4100₩(360円)からだ。

グーグルマップで調べ、手書きで宿の地図を描く。しかしコーヒーショップを出て、いざ探すと、また迷ってしまった。

仕方ないので、地元のおじいさんに住所と電話番号と宿の名前の書いてある紙を見せ、韓国語で聞いてみた。

ゲストハウスという言葉に反応して、今電話して呼ぶから待っていろと言われる。「え!宿に電話してくれるの?」なんてやさしんだろうと思い、待つ。

20分ほどして来た白い車に乗った人は、おじいさんの息子さんだった。聞くと私の泊まるゲストハウスとは別のゲストハウスのオーナーだという。

どうやらおじいさんは私の泊まるゲストハウス=息子さんのゲストハウスと勘違いをしていたようだ。息子さんと何やらもめているようだった。

とりあえず、5000₩払うことで、息子さんの車で私の予約した宿まで連れて行ってくれるということで話がついた。

私がおじいさんに尋ねたばかりに、迷惑をかけてしまい申し訳なく思った。

息子さんが言うには、今回の日本との「揉め事」で日本人客のキャンセルが相次ぎ、 日本人観光客が 一番来るこのお盆休みに、今年はほとんどいないということだ。

テレビで放送されている反日をする人たちは韓国国民のほんの少数で、多くの人は日本人を嫌っていないと彼は言っていた。

私もそう思う。

しかし、いくら彼がそう言ったところで、何かしらの行動を起こさなければ、状況がよくなることはない。このままいったら、もっと多くの実害が、彼にも、韓国国民にも及ぶことだろう。

ま、私にはどうでもいいことだが・・・。

さて、いろいろあったが、何とか宿に着いた。送ってくれた息子さんに、さよならをして別れた。

少し遅くなったが、チェックインをする。

思ったよりも綺麗な宿だ。これで1泊朝食付きで1100円なら悪くないと思う。

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