頭痛と嘔吐(4)

(つづき)

仁川からバンコクまで約5時間30分のフライトだ。成田発に比べると約1時間早くスワンナプーム国際空港に着く。

雲の上から見る夕暮れはとても美しい。

美しい外の景色を眺めていたが、どうしたことか、だんだん頭が痛くなってきた。気分も悪くなってきた。

やばい!またコロナに感染した?

しかし、咳は出ない。症状はまるで二日酔いだ。

どうやら飛行機に乗る前に飲んだ、ビールが原因のようだ。

富士山をはるかに超える上空では、アルコールの周りが地上よりも早いことをすっかり忘れていた。

思えば21歳の時、アメリカのロスアンジェルスに行った時にも同じような体験をしたことがあった。

頭の痛みは徐々に増し、気分もさらに悪くなってきた。

数時間後、半年ぶりのタイについたものの、高揚感はなく、頭痛と嘔吐と重い荷物で辛いだけだった。

これからどうするか?

宿はバンコク市内にとってある。

明日は、朝チェンマイ行きの飛行機に乗るため、再びここスワンナプーム空港に戻って来なくてはいけない。

とてもではないが、電車に乗る気力はない。いっそ空港近くに宿を取り直おそうか?

しかし、関節の痛みはないので、風邪は引いていないようだ。宿でゆっくりすれば、もしかしたら痛みも和らぐかも・・・。

幸い、宿(ドミトリータイプ)への行き方は簡単だ。

1時間後、へとへとになりながら宿にたどり着き、とりあえずチェックインをした。

荷物をロッカーに押し込み、軽くシャワーを浴び、すぐにベットに横になった。

時計見ると23時、眠い。日本時間では真夜中の1時、眠いはずだ。

とりあえず、寝よう。

旅ではどこに地雷が落ちているか分からない。一人旅なので基本誰にも頼ることはできない。

救いは、海外旅行保険自動付帯のクレジットカード(楽天プレミアムカード)を持っていることだ。

このカードがあれば、3か月間の旅行期間内で起こった事故や病気の費用を賄ってくれる。

楽天プレミアムカードに入っておいてよかった。

この旅、明日からどうなるか?

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