私は主に溶接の仕事をしている。以前していた仕事と関連性は多少あるが、40代から新規に始めたと言っていい仕事だ。
なぜ私がこの仕事を選んだかというと、この溶接という仕事が、年齢を重ねていてもでき、今後もしばらく需要がありそうだからだ。
会社を辞め年金支給まで、働かなくても十分な資産があれば、リタイヤ生活は可能だ。しかし年金支給の延期、突然の出費等、何らかの理由で働かなければならい時があるかもしれない。
そんな時のための保険として選んだのだ。
溶接は非常に奥が深く、する人の熟練度によって全然違ってくる。たしかに誰がやっても構わないような簡単な部分の溶接もあるが、やはり最低3年以上の経験がなければ信頼されない。
私の働いていた職場には職人と言われる人が何人かいた。彼らの要求は非常に高い、スピード、奇麗さ、正確さ。
しかし、溶接だけしている訳にもいかず、掛書き、ガス切断、組み付け、仮付け、アルバイト社員への指示等々いろいろやらなければならなかった。
いつの間にか、保険だのと甘いことは、言っていられなくなってしまった。
しかしそれを3年続けていたので、大抵の職場では通用するくらいにはなっていた。実際その後の派遣先の会社では私の溶接技能がかなり高く評価された。(前の会社の職人さんに言わせれば、まだまだだろうが・・・・。)
もっともっと溶接の技能も高めていきたい。そうすれば60歳を過ぎて働きたくなった時に、アルバイトとして雇ってもらえるかもしれない。