競艇

最近、会社でほとんど会話をすることがない。

小さい会社なので、休憩所に集まるのは6人程度、皆それぞれ話をするのだが、私がその話に加わることはない。

一人スマホで、「前日書いたブログの脱字のチェック」や「株価のチェック」、「興味のあるニュース」などを観ている。

会社の人たちの話のほとんどは競艇のことだ。今日はどこどこで誰が走る、どこどこで優勝戦をやっているなど、今やスマホのおかげで、いつでも、どこからでも日本中の競艇場のレースに注文できる。

そのお陰か、このコロナ不況の中でも、競艇や競馬などの公共ギャンブルの収益は上がっているそうだ。

便利になったと喜んでいる会社の人の姿を見ると唖然とする。便利になったようで、実は不便になっていると気が付いていないのだ。

今までは競艇場に行って、投票券を買っていたので、賭けられるお金には限度があった。

しかし今や制限なしに賭けることができてしまう。どんどんギャンブル業者(公共機関)にお金を吸い上げられているのだ。

若い時にあれだけ稼いだのに、老後資金がまったく貯まっていないと気付いた時には、もう遅いとならなければいいのだが・・・。

私も今の状況ではまずいと、競艇の話についていくために、競艇でもやろうかと思ったりもしたが、あんなのはギャンブルでお金を失うだけだ。

1度や2度、まぐれで勝つことはあるだろうが、勝ち続けることはできない。株トレードのような「技能」の側面がないからだ。競艇で資産形成は決してできないのだ。

「競艇をやってもお金は貯まらないよ。今はまだ働けるからいいけれど、新型コロナの影響でこの会社だってこの先どうなるか分からない。
みんな私よりも溶接技能は優れているが働き口がなくなれば、収入はないんだよ。それならそのお金を貯蓄や投資信託に回した方がいいのでは・・・。」

こんなことを言いたいと思っているのだが言えない。

考えてみたら、今までの会社でも、親しい友人と呼べるような人はいなかった。会社は仕事をする場所と割り切り、特に友達をつくろうと努力もしてこなかった。さらに私の趣味である海外旅行や株、共通の趣味を持つ人もいなかった。

あ~、早く会社を辞めて世界旅行に行きたい。早く飛行機が飛ばないかな。

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