パタヤで欧米リタイヤ組を観察

2016年の秋に会社を休んで、タイのパタヤというリゾートに約2週間ずっといた。

ここに居続けた理由は、パタヤには多くの欧米リタイヤ組が滞在していると聞いたからだった。

物価が安く、気候が温暖、治安も悪くなく、娯楽が充実していて、食べ物は美味しい、といろいろな面でパタヤは欧米人に人気があるようだ。

彼らがどのようにリタイヤ生活を送っているのか、どのような所に住んでいるのか、お金はいくらかかるのか、お金をかけずに過ごすにはどうすればいいか、言葉はどうしているのか、などを観察するのも旅の目的であった。

リタイヤ生活先進国の欧米人のやり方は、これからの私の生き方の参考になるかもしれないという思いからだった。

これからの長いリタイヤ生活を送る手段の一つとして、海外のことを知っておくのは無駄ではないと思ったのだ。そしてそれに向けて準備をするのも大切だと思うのだ。

パタヤで過ごした2週間

さて、2週間に渡るタイ・パタヤ旅行を終えた。

パタヤには多くのリタイヤ組ファランがいた。イギリス人が一番多いように思った。

彼らは昼間からファラン同士、バービアでビールを飲みながら歓談をしている。(昼間のバービアはハッピーアワーで安く各種ビールが飲める。)

そして夜になるとお気に入りのバービアでタイ人女性と歓談する。

バービアにとっても彼らリタイヤ組ファランは、毎日安定的にお金を落としてくれるいいお客のようだ。

さらに、バービアだけでなく、タイ人経営の食堂、長期滞在者向けのコンドミニアムなどにも彼らファランのお金は使われ、それによってパタヤに住むタイ人の生活が成り立っている部分もある。パタヤにはそのような仕組みが出来上がっているようだ。

さて、生活面では現地のタイ語をしゃべれるとかなり便利そうだ。

バンコクに比べて物価は安い。屋台などの食事は40バーツ(130円)くらいで食べられる。

ゴーゴーバー、バービアに代表される娯楽がかなり充実している。

タイ古式マッサージ店も100バーツからあるので、毎日行ける。

パタヤの未来

そんなパタヤだが、新しいデパートやホテルがこれからもどんどん建設されるそうだ。

それにともないますます観光地化されることだろう。そうすれば物価もどんどん上がっていく。

この街はそう遠くない将来、リタイヤ組にとっては住みづらい街に変わっていくことだろう。

今からここに住むよりも、まだ観光地化されていない土地を見つけた方がいいのではないかと思っている。

たぶん目先の効いた欧米リタイヤ組は、そんな土地を見つけ、すでに移住しているのではないかと思っている。

正直リタイヤ組にとって、ここに未来はないように思う。


新しいビルディングが林立するパタヤビーチ

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