君のお金は誰のため

4/14(日)

No.18「君のお金は誰のため」著:田内学

心に残った言葉3つ

お金に価値はない

人々の行動が未来を作る

お金は世界中の人を繋ぐ

感想

ストーリー仕立てのお金に関する自己啓発本だった。

世の中は「物々交換で成り立っている」というのは知っていたが、「世界は贈与で成り立っている」というのは新しい気づきだった。

ボスと言われるおじいさんが投資で財を成し、投資で地域を、日本を、そして世界を良くしていこうという考え方は良かった。

投資はエッセンシャルワーカーの方たちのように、目に見えないものだ。

しかし、投じた資金は、誰かの発展のため、誰かの豊かさのために有効に使われ、皆が幸せになれる。もちろん資金を投じた投資家にも利益が還元される。

恥ずかしながら投資家でありながら、この考えはなかった。

例えば、米国のグーグルという企業に投資すれば、そのお金はグーグルの成長のために利用される。グーグル検索、アンドロイドOS、YOUTUBE、生成AIのジェミニ、これら無料のサービスは、確実に私たちの生活を便利にしてきた。

その他にもネットフリクッスは手ごろな料金で映画を無限に観ることができる。

アマゾンは自宅にいながら買い物ができる。低額で本の朗読が聴けるオーディブルも素晴らしいサービスだ。

スターバックスは美味しいコーヒーと豊かな空間を我々に提供してくれ、マクドナルドでは安価で美味しいハンバーガーを食することができる。

目には見えないところでは、エヌビディアはAIの発展のためになくてはならない半導体を作る企業だ。

その半導体を作るのに、台湾セミコンダクターはなくてはならない。

半導体を作る工程で、素材や部品を提供している企業の多くが日本企業だ。

一昔前は、一部の金持ちしか享受できなかったサービスも、今では誰でも低額(もしくは無料)で受けることができる時代となった。

それによって、世界の貧富の格差は縮まってきた。タイやマレーシアなどの東南アジアを旅すれば、それがよくわかる。

ITで我々の生活はこれだけ便利になったのだ、これからAIの発展で我々の生活は増々便利で豊かなものになるだろう。

アフリカ・ガーナの産業育成のために、楽しみながらボランティア活動をしている日本人青年、あのような生き方も悪くないのでは・・・。

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