4/16(火)
No.19「で、何が問題なんですか?」著:小林正観
心に残った言葉3つ
未来は決まっている(生まれる前に決めて、その通りになっているだけ)
不幸も悲しみも存在しない、そう思う心があるだけ
ものの捉え方の訓練ををすれば、すべてのものを変えることができる
感想
今回、何を聴こうか迷っていた。はじめ聴こうと思ったのは「日本の貧困」に関する本だった。
ネガティブな本も、たまにはいいかと思ったところ、他ものにも目に止まった。それがこの「で、何が問題なんですか?」と言う本、著者はあの小林正観先生だ。
正観先生の本はよく読ませていただいていた。
「ありがとう」を毎日1千回言ってみたり、会社のトイレを掃除したりとよく実践させてもらった。
正観先生なら、日本の貧困・・・、「で、何が問題なんですか?」ときっとこう言っただろう。
久しぶりに正観先生の本を読みたくなった。
もともと未来は決まっている(生まれる前に決めて、その通りになっているだけ)
日本一のお金持ち、斉藤一人さんもこのことを話していた。
43歳のころ、斉藤一人さんの講演のCDを会社の行き帰りの車で聴いていた。
「人は生まれる前にプログラムした通りの人生を歩むんだよ」と一人さんは言う。
当時、転職を繰り返し、悲観的な未来しか想像できない駄目サラリーマンの私は、「計画通りの人生を歩んでいるのなら、俺はどんなプログラムを組んできたんだよ」と自虐的な思いで聴いていたものだった。
しかし、世の中を広く見渡せば、一人さんの言うこの話は、決して間違いでもないとも思っていた。
「私は何をなすべきなのか?」そんなことは考えずとも、緻密に練り上げられた人生の計画、予定通りに計画は進んで行くだけだ。
もうすでに私の記憶していないところで、いくつもの重要なミッションが遂行されたのだろう。
不幸も悲しみも存在しない、そう思う心があるだけ
インドに行くと物乞いを多く見る。
インド特有のカースト制度のせいで、物乞いの家系に生まれた子は、物乞いでしか生活できないのだそうだ。
どんなに頑張っても生まれ持ったカーストから抜け出すことはできない。次のカーストに移り変わるには、生まれ変わるまで待たないといけない。彼らは頑張るとか、成長するとか、贅沢するとか、そんなことは意識したことも考えたこともないのだろう。
これが世界最大の人口を有しているにも関わらず、インドが中国のように発展できない最大の理由だ。
施しを懇願する小学生くらいの薄汚れた少女を見た時、何もできない自分に歯がゆさを感じたものだ。
でも、これがインドなのだ!
今、少女に手持ちのコインをあげることはできる。しかし彼女の貧しさは明日も明後日も変わらない。
この現実を直視することだけが、旅行者である私に唯一できることだった。
悲しい気分になったが、フッと思った。
彼女は自分を哀れな存在と思っているのだろうか?自分の人生を悲しんでいるのだろうか?
そうは思えなかった。
彼女は自分の人生を生きているだけだ。不幸そうだ、悲しいに違いないと勝手に私の心が思っているだけだ。
このことに気が付いた時、すべての事象を決めるのは私の心なのだと知った。
この宇宙には善いこともないし、悪いこともない、ただあるだけだ。善悪を決めているのは私の心なのだ。