私が投資に興味を持ったのは2014年の頃だった。
あくせく株のトレードを繰り返し、儲けもしたけれど、損もした。そして頭の中でついつい株のことが心配になって、仕事や他の趣味がおろそかになる。
でもトータルで考えてみると苦労に比して儲かっているか・・・。苦労の割に年間の利益が見合っていない気がしてならなかった。
そんな疑問を持ったきっかけは、2013年の1年間のパフォーマンスだった。
1年で約100回仕掛けたが、利益は年率で約10%(手数料含む)、日経平均が56%上昇していたにも関わらずだ。
これなら株価が安い時に、日経平均連動ETFを買って、そのままにしておいた方が、楽に儲かったのではないか?
事実、妻が毎月積み立てていた「さわかみ投信」の利益が徐々に増えていて、結構な儲けになっていた。
そこで2015年から本買的に投機(トレード)から投資(インヴェスト)に売買スタイルを変えた。
投資の本を読んだり、投資に関するインターネットを観ながら、資産配分(アセットアロケーション)を作り、リスク資産と安全資産の割合、海外資産の割合なども考えるようになった。
しかし、今思うと気持ちは「投資」に変わっても、頭は依然「投機」のままだった。
本来だったら毎月少しづつ、投機資金から投資資金にお金を移動させなければならないところ、スポットで20万円、30万円と短期で移動させてしまった。
そして毎日のように投資信託の基準価格をチェックしていた。
そんな中で起こった、2016年の株価の下落。
私の買った投資信託もどんどん基準価格を下げ、損失を増やしていった。
投資信託は、基本買いオンリーだ。下げに対して、空売りなどの有効な手段はない。
ただただ、我慢して上昇するのを待つだけということをこの時に知った。
幸い、2016年後半、株価の上昇に伴って、私の投資信託の基準価格も上昇し、損失が利益に変わった。
本来、投資家なら、そのまま維持するべきだが、私は投資信託を解約し、元の株トレードにスタイルを戻してしまった。
当時思ったことは、結局、投資信託は安い時に買ってそのまま持ち続けるしかない。
それなら株価が底を打つまで、株トレードで資金を増やそうという考えだった。
今思えば、手仕舞いせず、あのまま投資を続けるべきだったと、後悔している。そうすれば売りで損をしないで済んだのに・・・。
2018年、一部の高配当銘柄を残して、株トレードから足を洗って、ほとんどの株を現金に替え、そのお金で国債を買った。
今、新型コロナウィルスショックで2016年の水準まで株価は下落している。投資を始めるいい機会ではないかと思い、少しづつ資金を投資信託に振り分けている。
買っているのは「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」だ。
まだまだ世界経済は下げるものとみている、毎月少しづつ積み立てていこうと思う。