不思議の国インド

日本に帰国し数日がたった。

80日に渡るアジアの旅、撮った写真を懐かしく見返しているとある写真が目に止まった。

顔がニヤけている私の写真だ。

インドを離れる時、コルカタ国際空港で撮った自撮り写真だが、この時、やっとインドを離れられるうれしさで、顔がニヤけてしまたのだった。

その写真を観て「どれほどインドが嫌いなんだ」と思ってしまった。

そんなことを考えていたら、以前チェンマイにいた時に観た「シン仮面ライダー」で出てきたあるセリフを思い出した。

「辛い」という字に1本足すと「幸せ」になる。

インドを離れる時、とても幸せだった。それは、辛いことから解放される喜びに似ていた。

インドの旅というのは、私にとって辛く、嫌なことだったのだろうか?

そう言えば、「幸」という漢字の成り立ちは、手を拘束して、自由を奪う 「てかせ」(手錠)の絵から生まれたとも言われている。つまり、手錠をはめられている状態から解放されると幸せということのようだ。

このブログのインドの記事を読み返すと、インドでの辛い日々がよみがえってくる。

はじめの数日は、40℃を越える暑さ、町の汚なさ、悪臭、煩しさ(クラクションの音)、圧倒される人の多さ、話しかけてくる胡散臭いインド人たち、久しぶりのインドに精神的に打ちのめされて、食欲が湧いてこなかった。

これから1か月もこの国にいるのかと思うと絶望しかなかった。インドに来るんじゃなかったと、今更ながらに後悔した。カンボジア・ベトナム・ラオスをなぜ選ばなかったのか・・・。

インド人は寝ている人がいても、まったく気にしないで会話をする。しかも夜遅くてもお構いなしだ。夜大きな声で起こされるとなかなか眠ることはできない、寝不足になってしまう。インド人との相部屋は、二度とごめんだ。次は、少し割高でも個室にする。

プリー駅の外に出るとリキシャの勧誘が激しい。サンタナロッジまで、200ルピーということだ。かなりふかっけてきている。日が落ちて暗くなっているからだと思う。

あまりの暑さで昼間はずっと部屋でYOUTUBEを観ていた日々。

しかし、「そんなに悪かったか?」と思う自分もいる。

いい面もあったはずだ。

インドの朝日、夕日はきれいだった。

インド東海岸プリーの朝日

プリー海岸の夕日

海で水浴びする人々

そう言えば、サーフボードを持ってきて波乗りしていた、サンタナロッジ日本人宿泊者もいた。

意外に、プリーは楽しかったような気がする。

サンタナロッジからの眺め

ガンジス川の朝日

沐浴する人たち

味はともかく、安いインド料理

美味しいラッシー

今回のインド滞在は33泊34日、前回(2019年)の10泊11日に比べたら約3倍の時間をインド滞在に費やした。

今回は良くも悪くもインドのことを、より知ることができた。

結局、インドに行けば、誰でも、ほぼ確実に、幸せになれることが分かった。

ある人はインド滞在中に、またある人は、私のようにインドを離れる、その時に・・・。

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