東アフリカの旅(11)

2023/7/2 (土)

今日、ナイロビを発ち、エチオピアに再び戻る。

ナイロビに来たときは長距離バスだったが、エチオピアに戻るときは飛行機だ。

飛行機のチケットは片道15560円。

時間と快適さで考えれば、多少費用がかかっても飛行機の方がはるかにいい。

ただ、アフリカ大陸を肌で感じたければ、やはり現地の人も利用する長距離バスの方がいい。

そう考えると「行きはバス」「帰りは飛行機」という方法は悪くないやり方だったと思う。

さて、ラム島には6/27(月)まで滞在し、モンバサで一泊して、来た時どうよう高速鉄度に乗ってナイロビに帰ってきた。

その後ニューケニアロッジを拠点にナイロビの街、特に夜の街を散策した。フロリダ2000などに行き、マラヤさんと呼ばれる娼婦の人と話をしたりした。

さすがに買おうとは思わないが・・・。

こちらのマラヤさんのHIV感染率はエチオピア同様かなり高いと聞く。人生を懸けてまで関係を持ちたいとは思わない。

ナイロビに来たときは、行きかうアフリカ人すべてが私のお金を狙っていると思い、ビクビクしていたが、最近は夜でも平気で出歩いている。

「慣れ」というものは恐ろしいものだ。

ナイロビのお店でお土産を買う。33年前に来たときは値札というものがついていなかったが、33年の時を経てナイロビでも、値札が付くようになったのかと思うと感慨深い。

これで大幅なぼったくりは避けられる。

以前はタクシーに乗るにも、お店でモノを買うにも相場の10倍を平気で吹っかけてくるので、それを相場の値段に近づけるのに疲れ果て、「アフリカにアフリカ人さえいなければ、いいところなのだが・・・」という思いが頭をよぎることがよくあった。

現地に長くいると、平気で観光客を騙すアフリカ人に辟易してしまい、こんな人種差別的なことを考えてしまう。

内陸にはライオン、象、キリンなどの野生動物がおり、地平線の見える雄大なサバンナや海の美しさは、心を解放してくれる。アフリカの大自然はこんなにも素晴らしいのに・・・。

しかし、少しめんどくさいが、アフリカをよりアフリカらしくしてくれるのは、現地に住むアフリカ人なのだ。彼らを含めてアフリカなのだ。

明日はエチオピアに帰り、バンコクに戻る。

しばらく日本にいたら、またアフリカに戻ってきたくなるという「アフリカの毒」が発病するのだろう。

「アフリカの水を飲んだものは、再びアフリカに戻ってきたくなる」という例の病だ。

今回の旅でもアフリカの水を、たらふく飲んでしまった。

(おわり)

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