カジュラホ(11)

ヴァラナシに来て3日になる。

今日はカジュラホに列車で向かう。カジュラホは寺院で有名なところだ。というよりそれしかない小さな村だ。

ドラマ「深夜特急」で大沢たかお演じる、沢木耕太郎が高熱を出して、寝込んでしまったところでもある。

カジュラホには、なぜか妻が興味があるようで、カジュラホ寺院の男女混合レリーフの話をするとなぜか話に喰いついてくる。

そういえば昔、彼女が「カーマ・スートラ」という女性漫画を読んでいたのを思い出した。興味があるようだ。

そういうこともあって、行ってみたかったのだ。夜行列車でヴァラナシを発ち、早朝カジュラホに着く、Y子さんも同伴だ。

カジュラホに行くと話したら、彼女も是非行ってみたいとのことだった。前々から一度カジュラホに行ってみたかったのだそうだ。

駅に着くと客引きの群れに襲われる。この小さい町にとって世界遺産のカジュラホ寺院は、唯一と言っていいほどの彼らの収入源で、お客の奪い合いだ。

とりあえず宿に着き、それぞれの部屋でくつろぎ、早い昼食を一緒に食べに行く。気付くと完全にカップルになっている。

さて、寺院に見学に行く。日中のインドは暑い。彼女は日傘をさしている、正解だ。

凄い寺院だ。1000年前のジャイナ教の寺院だそうだが、凄いのはその男女混合のレリーフだ。

かつてのインドでは、こんな開放的で自由奔放な性が許容されていたのだろうか?

レリフーの内容もすごいが、精密さもすごい、これを作った人たちの熱意は、いったいどこから来たのだろうか?

素晴らしい寺院だ。世界遺産に選ばれるのも納得だ。

この男女混合像を見ていると、かつての性に対する考え方は、今とはまったく違ったように思われる。

「深夜特急」の中で沢木耕太郎氏が伝えたかったことは、「捉われた考え方からの解放」ではないかと以前書いたが、もしかしたら、性に対する現代我々の考え方も、捉われた考え方なのかもしれない。

私達は性に対して、もっと自由であってもいいのではないだろうか。

「インドに行くと人生観が変わる」とよく言われるが、こう言うことなのかな?(まだ行ってないけど)

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