4/4(木)
No.12「一生使える投資脳のつくり方」著:エミン・ユルマズ
心に残った言葉3つ
10バーガー(10倍株)
自分の建てたストーリーに従って売買しろ
お金は使わなければ意味がない
感想
面白く株の勉強ができる、株初心者向けの本かと思いきや、よくよく聴いてみるととても難しい内容だ。
そもそも将来の10バーガー(10倍になる株)を安い値段で見つけだし、それを10バーガーになるまで保持し続けるという芸当は、とてもじゃないが、経験の少ない投資初心者にはできない。
私は20年以上株式投資をやっているが、いまだに10バーガーを売買したことはない。
そもそも、手がける銘柄が10バーガーになるようなものでないので、出会えなくて当然ではあるが・・・。
私が扱っていた日本株は、10年以上の歴史のある好業績の大型株ばかりだった。
だいたいのIPOしたばかりの小型株は、一度は大きく上昇するものの、その上昇は続かず、その後は何年も地を這うように安値圏に留まっているものがほとんどだ。俗に言うイナゴタワーと呼ばれるチャートの形をした株だ。
この本の中で繰り返し言われる「自分の建てたストーリーに従って売買しろ」と言うのは、言うは易き行うは難しで、なかなかできることではない。
訓練されていないほとんどの投資家は、損失を確定するのを嫌がって、自分の建てたストーリー通りに売買できず、塩漬け株を持ち続けるものだ。
そのことを踏まえたうえで、最近私は10バーガーを期待して、IPOしたばかりのAI半導体関連株を買った。
アステラ・ラボ(ALAB)という米国株だ。
平均70ドルで仕込んだこの株が、700ドルに上昇してくれれば10バーガー達成だ。