不幸になったり不満を覚えたりするのはたやすい。ただじっと座っていればいいのだ。人が自分を楽しませてくれるのを待っている王子のように。
アラン
何もしないで、ただじっと待っていても幸せにはなれない。まずは動くこと、「喜びは行動とともにある」と、アランは言う。
私たちは小さい時から、テレビやゲームが与えられ、喜びや楽しみは自分でつくりだすものではなく、他人が与えてくれるものと錯覚している。
歌の歌詞にもあるように♪おとなの階段上る 君はまだシンデレラさ 幸せは誰かがきっと 運んでくれると信じてるね~♪(H2O 思い出がいっぱい)。
結局のところ、上機嫌など存在しないのだ。気分というのは、正確に言えば、いつも悪いものなのだ。だから、幸福とはすべて、意志と統御によるものなのである。
アランは精神の強ばりを解きほぐすために、体を動かすことを大切にしていたようだ。例えば、深呼吸であったり、体操やマッサージ、微笑み、伸び、あくびなどだ。そして特に重視していたのが「微笑み」だ。
気落ちしているときに、微笑むには、意志の力が必要である。しかしそれをあえてすることで、気分も少しずつよくなってくるはずだ。
まずは微笑むこと、心は後からついてくる。
幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ。