貪欲に染まった人は、流れのままに押し流されていく。それはまるで、蜘蛛が自分で作りだした糸の上を進んでいくようなものだ。一方賢者は、その貪欲を断ち切り、執着することなく、一切の苦しみを捨てて進んでいくのである。
ダンマパダ(真理のことば)より
あることに心が囚われていると、自由な発想ができなくなる。選択肢が奪われるということだ。それはまるで、蜘蛛が自ら作り出した糸の上でしか活動できないように、狭い範囲でしか物事が考えられなくなるようなものだ。しかしその原因を作り出したのは誰でもない、自分自身である。
自分勝手な世界を作り出して、自分で勝手に苦しんでいる。囚われない自分を作りだすのも、やはり自分自身なのである。結局、全ての救済者は、自分自身なのだ。