修羅場 (17)

ー 追記 ー

2017/9/8(金)

やっと家に着いた。楽しいタイ旅行だった。

しかし、最後に修羅場が待っていた。

家に帰り、家族皆にお土産を渡したところ、妻の様子が変だった。

部屋で長男と留守の様子を聞いていると、隣の妻の部屋からドス、ドスと鈍いが音する。

一瞬、「クレヨンしんちゃん」に出てくる、ネネちゃんの「殴られうさぎ」が頭をよぎった。妻が何かを殴っているのかなと見てみると・・・。

果物ナイフを手にした妻が、何かを呟きながら、クッションを何度も突き刺していた。

長男を私の部屋に戻し、私だけが部屋に留まった。

長男が去るのを見届けると、私に刃物を向けて、留守中の不満をぶつけてきた。

妻が、認知症の私の父親に対して不満を抱いていたことは知っていた。留守中にかなり不満が溜まったのだろう。しかも旦那である私が、自分の好きなことだけしていることに不満が爆発したようだ。

「あなたを刺して私も手首を切る」とまで言っている。

しかし殺気は感じない。たぶんパフォーマンスだろうが、ここまで妻を追い詰めてしまったのは私の責任だ。

これから仕事を探すということでその場は収まった。

少し落ち着いたようで、果物ナイフを置いた妻に、今まで溜めこんだ不満を長い時間言われ続けた。

すべて聞かなければならない。

これからは妻の納得のいくような、行動をとらねばならないと感じた。

スポンサーリンク
スポンサーリンク




スポンサーリンク