核家族から大家族へ

私は親と一緒に住んでいる。なぜか?

親と一緒に住めば出費が抑えられるからだ。2世代が一緒に住めば、1世帯の出費は安く済む。

お金を川に例えるならば、湖に注ぎ込む川の流れが、2つ(親の年金、私の給料)あるようなものだ。しかし正確には私も妻も働いているので川の流れは3つだ。

さらに大学を卒業した娘が働き始めたら、川の流れは4本となる。

余ったお金を投資に回すことができれば、配当金による新しい川の流れができ、たとえ小さくてもどんどん増えていく。

家の改築費、大型電化製品の購入、親の介護、子育てと大家族によるメリットは大きい、もちろんメリットだけではないが・・・。

これからの時代、核家族は難しいように思うのだ。育児ノイローゼや児童虐待、さらには少子高齢化、人口減少など、ここ数十年日本社会が核家族化したことによる問題は多い。

考えてみれば、日本では昔から大家族の方が当たりまえで、核家族は50年位の歴史しかない。核家族は存続困難な家族形態だと思えてならない。

私が親と一緒に住むもう一つの理由は、息子に親と一緒に住むのが当たり前と思わせることだ。

小さい時から洗脳してしまうのだ。

奥さん選びの前提条件は親と住める女性、旦那の両親と住むのを苦と思わない女性、理想的には率先して旦那の両親の面倒を看たいと思ってくれる女性を選ぶように少しずつ刷り込んで行く。

私は学生時代に英国に留学して、イギリスの家にホームステイしていたことがある。その家にはおばあさんと1匹の猫がいるだけだった。とても優しいおばあさんだったことを覚えている。

そのおばあさんの生活はとても寂しいものだった。旦那さんはすでに亡くなり、娘さんは遠くに住んでいるそうだった。

おばあさんの寂しいそうな老後の生活を見た時に、当時の私の家と比べてみた。祖母がいて、両親がいて、兄弟姉妹がいて、猫が1匹いて一緒に住んでいる。

それまで考えたことがなかったが、我が家はずいぶんと賑やかなんだなとこの時初めて気が付いた。そして私の両親には絶対にこのような寂しい思いをさせてはいけないと思ったものだ。

それが親と一緒に住む最大の理由だ。

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