習い事で大切なことは好きな分野を見出し、しばらくこだわってみることだ。ゴルフならドライバーで打つのが好きとか、寄せが好きとか、パッティングが好きとかだ。
柔道なら足技が好き、手技が好き、固技が好き、関節技が好きといろいろあるだろう。また足技の中でも小内刈りが好きと言う人もいるかもしれない、もしくは小外刈りがたまらなく好きと言う人もいるかもしれない。
技を一通りやったら自分の好きを見つけてしばらくそれをし続けたらいいのではないだろうか。
初歩の段階での得意や好きがその後も続くかどうかは別にして、いったん自分の個性を暫定するのが、いろいろな意味で有益なのだと思う。
相場の世界でも自分の得意を作るのはとても大切だ。得意な銘柄をつくるのもいいだろう、得意な売買手法を身につけるのもいいだろう。とにかくこれなら絶対に負けないという得意をひとつでいいから身につけるべきだ。
例えばあの「あなたも株のプロになれる」(同友館)の作者である立花氏はパイオニア(6773)という銘柄のみを30年間手がけ続けたそうだ。分割売買という売買手法で、5億円もの資産を作ったといわれる。
プロは得意技を必ず持っている。その技を繰り返し繰り返し使用し、つねに深化させている。