ペイバーの誘い(12)

10/5(水)

パタヤ最終日だ。

明日の朝にはバンコクに戻らなければならない。

今日の午前中はホテルのプールで過ごした。日差しもあり、風も心地よい。


タイ人親子が水浴びをしている

プールを出ると、お昼を食べに出かけた。途中ソイ6のバーを覗いてみた。このソイ6は少し怪しい雰囲気のある通りで、道の両脇にはバーが連なり、そこで働く女の子たちの呼び込みが激しい。

しかし、まだお昼なのでソイ6にいる女性たちもまばらだ。

その中の一つスクーターズというバーでビールを飲むことにした。

扇風機のかかったバーでゆっくりとビールを飲むのも悪くない。

この休暇もあと少しで終わる。日本に帰れば毎日決まった流れの中で過ごさなければならない。しかも労働もある、残業もあるだろう。

バーの女の子と話をしながら、昼間からビールを飲む。この非日常を充分に楽しまなければいけないと思った。

ソイ6でビールを飲んだ後、昼食を食べにソンテウに乗ってパタヤ中心に移動する。

そういえば、まだタイカレーを食べていないことに気が付き、安食堂で食べることにした。


タイ独特のココナツ風味のカレーだ。美味しい。

ソンテウに乗り再びホテルに戻り、昼寝をする。なんて贅沢なのだろう。

夕方起きだしソイ3のバービアに行くことにした。

ソイ3にも少し大きめのバービア群がある。

あまりお客はいないようだ。

あるバーで女の子相手にビリヤードをする。

ビリヤードをした後、バービアにいる女の子たちと話をする。

その中にいかにもLB(レディーボーイ)という女の子がいた。

少し不思議だったのは、いわゆるオカマであるその女の子が普通に本物の女の子たちに溶け込んでいて、何の違和感もないことだった。

違和感のないことに違和感を感じたという、変な感覚だった。日本でオカマは異質であるが、ここパタヤでは普通なのだろう。

そのLBの子はしきりにペイバー(連れ出し料)を求めてくる。私の部屋でマッサージをしたいという。

(つまり、あなたが連れ出し料金を店に払って、私(LB)を連れ出して欲しいという意味だ。マッサージ料金は別料金。)

まったく興味がないので軽く受け流していると、別の女の子がやはりペイバーを求めてきた。

こちらの女の子はたぶん本物の女の子だと思う。年齢を聞くと21歳だという。確かに若く見える。

しかし丁重にお断りして、チェックビルした。

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