複雑なことを単純に考える

バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える。

稲盛和夫(京セラ創業者)

相場ほど複雑なものはないだろう。さまざまな要因が複雑に絡み合って株価を決めているからだ。しかしとても単純でもある。なぜなら相場の動きは「上がる」、「下がる」、「保ち合う」の3つしかないからだ。

上げと分かれば、買いで仕掛ければいい。下げならカラ売りで仕掛ければいい。保ち合いなら休めばいい。これだけだ。しかしさまざまな思惑に捕らわれて、思うように動けないのが、現状ではないだろうか。

買った後に下げたらどうしよう。カラ売りした後に上昇してしまったら恐い。などなど私たちの心にさまざまな思いが押しよせ。行動をとらせないようにする。

相場を難しくしているのは、対象である市場と私自身の心の両方に複雑な要因があるからだろう。

相場の上手な人は一見複雑そうに見える相場を単純に分析している。信頼のおける1つか2つの指標しか使わない。そして決断を容易にするため売買ルールを作り、それに従って常に売買をしている。

相場の上手い人は複雑なものをより単純にするよう努めているようだ。

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