今年のNHK大河ドラマは「真田丸」だった。なかなか面白かった。
ドラマのなかで、あれほど沼田、沼田と言ってくれていたので、沼田市にとっては、かなりのピーアールになったことだろう。
さて、「真田丸」を観て感じたのが「ランチェスターの法則」だった。
ランチェスターの法則とは主に日本では経営戦略に用いられているのだが、そこに強者の戦略と弱者の戦略というものがある。
強者の戦略とは銃、大砲などの遠距離・近代兵器を使って、広い戦場で兵力を総動員して少ない敵を圧倒する戦い方である。数万の兵を有する徳川軍がとる戦略だ。
弱者の戦略とは敵を狭いところに誘い込んで一騎打ちするような戦い方である。兵力の少ない真田軍の戦い方は常にこの戦い方だった。
2度に渡る上田合戦では、上田城に立てこもり、敵を狭いところに誘い込んで接近戦で戦い、さらにゲリラ戦で敵を翻弄するというやり方だった。
大坂冬の陣では真田丸に立てこもり、間合いに入ってきた敵に狙いをつけて銃で狙撃、もしくは弓で射止めるというやり方だった。
夏の陣では、狙うは「家康の首のみ」と兵力を一点に絞り込んでいた。しかし少数部隊が広い戦場で戦うのはやはり不利で、目的を遂げたとしても全滅は免れえなかっただろう。本来やるべきではなかったと思う。
株トレードにあてはめるならどうなるだろう?
私のような個人トレーダーのとるべき戦略はもちろん弱者の戦略だ。
手掛ける銘柄を絞込み、その銘柄の中から自分の間合いに入ってきたものに狙いをつけて仕掛ける、約定したらトレーディング・ストップを設定しついていく。
相場という大軍に対して、こちらは少数部隊、相場の波が変わったら速やかに撤退し、兵力を温存させ、次の機会を伺わなければならない。
株トレードもある種の戦いであるため、自分にあった戦略を立てなければいけない。