1991/6/13 (木)
スペイン語を勉強すると今まで見えなかったことが見えてくる。たとえばアメリカ西海岸を代表する大都市ロス・アンジェルス(Los Angels)だ。いままで英語だと思っていたこの言葉が、実はスペイン語だと分かった。
Losは定冠詞ELの複数形だ。ELは男性名詞に付くので、Angel(天使)は男性名詞ということになる。
そういえば女性の天使は見たことがない(もちろん男の天使も実際見たことはないが)。宗教画を見ると天使はいつも男だ。ガブリエル、ミカエル、ラファエロ、子供の天使など描かれている天使はすべて男だ。
だから天使は男性名詞なのかと納得してしまう。天使たち(メキシコ人が天使といえば必ず思い描く天使)の舞い降りた町がLos Angelsなのだろう。そういえば昔カルフォルニア州やテキサス州はメキシコ領だったと聞いたことがある。
またモロッコに‘Casa blanca’という都市がある。これもスペイン語を勉強すれば本来の意味が分かる。Casaは「家」で女性名詞、blancaは「白」だ。名詞が女性名詞なので形容詞も女性形になりblancaとなる。意味は「白い家」、女性は家で夫の留守を守るので家は女性名詞なのだろう。この都市は昔ポルトガル領だったそうだ。
ちなみに「白」の男性形はblanco、‘Tengo un coche blanco.’で「私は白い車をもっている。」になる。
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再びショートが入った。すかさずSLを969円に入れる。
少し見づらいが、天使の向こうに百合の花が咲いている。これでこの天使がガブリエルだと分かる。有名な受胎告知のシーンだ。